2007-01-01から1年間の記事一覧

ブットの後継者

予想はついていたが、PPP(パキスタン人民党)には心底、呆れたネ… 昨日、PPPの幹部会で新総裁に元首相の長男と、夫のザルダリ氏の2人が共同で総裁の職務にあたると選出された。 父ブットがPPPを創設したとは言え、「ブット家のPPP」と表現する…

ブット死亡の真相は

車のサンルーフで頭を打っての事故死か? 狙撃によるのか? 自爆によるものかと世間は姦しい。しかし、ブットが死亡した事実は今となっては現実だ。政府はブットの死亡の瞬間を自分の目で確かめろ!とばかりTVで「その瞬間」を何度か放映している… でも、…

新年は間近だが…

ブット死亡で、3日間喪に服すというのもあるが、商店も全部が閉まったまま。 開けていれば焼き討ちに遭うというので、堂々と店を開けているところは皆無。わが家には長期篭城用の食料はあっても、日々使う卵や生鮮野菜には余分の買い置きも無く、チョイと不…

あらららら… ブットの死因は事故??

今朝のAFPの報道によると、「パキスタン内務省は、死亡したブット元首相の死因について、自爆テロ発生時に伏せようとした際、車両のサンルーフに頭をぶつけたことによるものとし、銃弾や爆弾の破片は遺体から発見されなかったと発表した」と。 「報道官に…

再び非常事態宣言か

夕方から民放ARY TVが、アルカイダがブット元首相の暗殺犯行声明を出したと報じている。 ロンドンからの帰国前からアルカイダの標的として名指をされていたし、今回のブット暗殺がアルカイダの可能性は高い。が、真実は未だ判らん… 同じく午後からのTV報道…

ブット暗殺(警戒レベルは最高度に)

常に厚い人間の楯に護られ、防弾チョッキも着けていただろうに、ついにと言うべきか予想していたことが起こった。厳しい警護の中で実行された暗殺だから、自爆犯は軍関係者の可能性もあると一部では報道されているが、大集会には厳重な警備もへったくれもな…

ブット死亡

総選挙を控えるパキスタン、きょうは首都イスラマバードでナワズ・シャリフ元首相の支持者らの選挙集会に向かって銃弾が発射された。警察発表では、発砲により4人が死亡、3人が負傷したという。 目撃した人によると、シャリフ元首相の集会場に発砲があった…

助かった、助かった!

聖なる犠牲祭の礼拝中、モスク内で自爆テロがあって連絡のつかなかった知り合い。事故から48時間後になって、ようやく安否の確認が出来た。 助かった、助かった! 狙われた人物の息子さんも負傷したと新聞で見、もうてっきり知り合いもダメかと、わが家で…

鳥インフルエンザ

イスラマバードを留守にしている間に、近場のアボッタバードやマンセラで鳥インフルエンザが発生、何人かの死亡者が出ているではないか!! 春頃にはカラスが家の近所で何羽も落ち死んでいたし、それらから陽性反応が出ていたという。また動物園ではクジャク…

ベナジル・ブットの自伝

今年は犠牲祭の休日に建国の父ジンナーの生誕日が続き、7日間もの大型連休となった。お客はいないし、従業員の大半も田舎の実家へ帰ってしまったので、何時にない静かな家中で飽きもせず延々と本読みにふけっている。幸せの極致… で、3日前からは17年前…

寒い犠牲祭

アフガンからのメールでは、犠牲祭の20日は降雪に見舞われたと。 今冬は諸物価が約2割も値上がり、高価な薪の購入や使用には心が痛むとの便り。聖なる犠牲祭を迎えても、貧しい家では食事時に薪を焚く以外には家中ですら薄氷の張るような寒気の中、子ども…

パキスタンへ帰って来ました…

パキスタンへ移住して30年余、特にこの10年近くは核実験、軍事クーデター、911同時多発テロ、米によるアフガン空爆、大地震などに振り回され、全力疾走していたかも。おまけに治安の悪化に伴いノンビリ気分に浸ることもなかったと思う。何が起こるか…

非常事態宣言解除予告

10月頃から激化していたスワット地方(北西辺境州)での戦闘では、政府軍が過激派をスワット地方から完全に追い出したと。また、これまでに過激派290人、逮捕者143人、兵士5人、民間人6人が死亡と政府発表。 こまめに新聞を見てデーターを取ってい…

アフガンの臭い

冬を迎えたアフガン、少しは静かになるかと思いきや、4日5日と続けて自爆テロ。2つ共にタリバーンが犯行声明を出していると。自爆テロも怖いが、誘拐・拉致にも気が許せない、まったく気の休まることがない。 「アフガン難民を支える会-SORA」でも、…

イランでの誘拐から2ヶ月

今、「国際誘拐ビジネス」「ネゴシエーター」など誘拐にまつわる小説をベッドの横に積み上げて嵌まっている。興味を惹く本は何回でも、何十回でも読む。 日本人の学生も、イランで誘拐されてから2ヶ月が経とうとしている。 外務副大臣がテヘランに到着し、…

富の偏在が緩和される時

非常事態解除まで後10日余、政府は着々と「解除」に向け準備(実績作り?)に励んでいるようだ。 報道関係者などは確認が出来なければ報道できないが、巷の噂などは結構あたっていて、ほぼその通りのストーリー展開となるから、なかなか面白い。オバハンは…

師走

50日ぶりの雨に恵まれカラカラに乾いていた空気が湿り、肺に染み入るようで心地よい。朝方は吐く息も白く、イスラマバードでも白菜や大根が美味しい季節となった。もっとも、日中は23~4℃もあり、本格的な寒さには遠いが、吐く息の白さに冬がやって来た…

非常事態宣言解除

「非常事態宣言が解除になる~~~、おめでとう!」 「一昨日●●大臣が官邸から出されたというから、もしかしたら解除か!?と期待してた、やっぱりだった」 昨夜、遅くに帰って来た息子がオバハンの部屋まで来て報告。 「明日の新聞では、このニュースが一面…

我々のやり方で成し遂げる民主主義

50日ぶりの雨となった。これで50日分の厚く積もった土埃が洗い流されるのだろうか?と、思いながら天窓に落ちる雨音に聞き入っている… 遠雷が徐々に力強くなって来た… 山岳地帯や地震の被災地では過酷な雨(雪)だが、降ってくれないと旱魃になる。昨日…

自衛隊による給油の前に、アフガンの現状を考えよう…

7ヶ月ぶりに被いを外した天窓から揺れる樹が見える、風が出て50日ぶりのポツポツ雨。遠雷も聞こえて来たから、これで季節が冬に変わるのかもしれない… アメリカがアルカイダやタリバーンの勢力の増大に対抗するとして、パキスタンの部族地域で、北西辺境…

脱いだ…

ムシャラフはついに、「自分の肌」とも言えるような陸軍参謀総長の制服を脱いだ。 「脱ぐ」とアナウンスがあった日のムシャラフは、とっても明るくて機嫌が良かったし、饒舌でもあった。非常事態宣言を国民に説明した日のムシャラフとは別人のようだ。 非常…

無気力、無責任…

AFP通信が「ムシャラフ大統領は29日に文民大統領として宣誓する」と報道している。 そして、その日に陸軍参謀総長を退任すると。宣誓と同時に退任が有効になるらしい… 最近は新聞を見ても、情報通の話を聞いても明るい話題はない。もう何だか無気力にな…

ムシャラフは軍服を脱ぐか?

朝から従業員たちが「自爆テロが2件もあった」と騒いでいる。 週末の休みで田舎へ帰ろうと思っている矢先、自分が何時も使うバス停の近くで、軍関係への自爆テロであっても35人もが亡くなったとあれば、気分が騒ぎたつのは当然であろう… ラール・マスジッ…

ムシャラフ再選 弾圧はますます厳しい

先月実施されたパキスタンの大統領選挙で、軍職を兼任したまま立候補したムシャラフが憲法に違反しないとして再選が決まった… ムシャラフは近々陸軍参謀長を辞職、文民大統領として宣誓すると。 本人自身が、数々の憲法違反を自覚し、平気で口にしているとい…

ムシャラフは自信たっぷり…

政府は本日、非常事態宣言後に拘束した数千人のうち3400人を釈放したと発表。また、残りの2000人余りも近く釈放と。だが、現実に裁判所は正常に動いているとは言い難いから、保釈申請の必要な「刑事罰」にあたる人間は、いつ保釈になるのかも判らな…

30分おきに回線切断、通信妨害?

非常事態宣言が出て2週間余り、非常事態宣言の前々日くらいから通信事情は極端に悪くなった。 だが、几帳面に30分毎にネット回線を切断することに何の意味があるのか? 最近では海外からのTV取材陣なども、ニュースの映像を今までのように高い料金を払って…

ブッシュとムシャラフは去れ!

一昨日から「放送規則の順守」を条件に民放2社が見られるようになった。しかし、まとも(反政府的)なニュースを流すジオTV等はインターネットでも見られなくなった。 どれだけの圧力をかけたものか、ドバイからの衛星放送までが閉鎖とは… で、昨日はジオTV…

非常事態宣言は平和的な選挙のために必要

アメリカの国務副長官がムシャラフと会談。 ムシャラフによると、「非常事態宣言は平和的な選挙のために必要」だとのこと。 非常事態宣言下(独裁政権)で、民主的な選挙活動がどのように展開されるのか? 大いなる矛盾に挑戦するパキスタン、さてさて… いず…

今までとは違う風

非常事態宣言から2週間、大統領は政府批判の放送を一切禁止。 しかし、ようやく昨日から民放2局の放映が「放送規則の順守」を条件に許可された。衛星でBBCやNHKなどは辛うじて見られていたが、オバハンの見たい地元のジオTVなどには、まだ許可が下りない。…

ロング・マーチ

ブット元首相を初めPPP党員たちの多くは昨11日、抗議活動のためラホールに向かった。 ムシャラフの記者会見を終えた各国の報道陣も、大挙してラホールへ向かった。 またしてもテロ予告が出ていることを思えば、ロング・マーチへの参加も根性が要る。もっと…