再び非常事態宣言か

夕方から民放ARY TVが、アルカイダがブット元首相の暗殺犯行声明を出したと報じている。
ロンドンからの帰国前からアルカイダの標的として名指をされていたし、今回のブット暗殺がアルカイダの可能性は高い。が、真実は未だ判らん…

同じく午後からのTV報道は(ブチブチ切れたり、映像が見難くなったりするが)ブット埋葬の様子を延々と報じている。カラチにあるパキスタン建国の父ジンナー廟よりも立派な、ブット廟ともいうべき豪壮なもので、いやはや驚いたな…
ブットの遺骸が入った棺は、近親者やPPPの幹部にの男性に担ぎ上げられ、実家からブット廟までの約5kmを群集に押し揉まれながら、黄色にかすむ砂埃のなかを進んで行った… 報道によると、沿道を埋めつくしたのは数十万人というが、そんなに多くはなさそうだ。

問題??は、治安の悪化に伴い、政府はシンド州の治安当局に、暴徒を見つけたらその場で銃撃する権限を与えたことだ。
形式上は、「罪のない人々の命や公共施設を傷つけようとするものを見かけたら誰であろうとすぐに銃撃しても良い」とするものらしいが、一つ間違えばさらに大きな暴動の元になる。
政府は武装治安部隊の出動も決めているが、下手をすれば非常事態宣言ではなく、戒厳令だ。