2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ムシャラフ(政府)の戦略

先週末から北西辺境州、ペシャワールの南では軍(治安部隊)とイスラーム武装勢力が大々的な衝突を続けていたが、政府発表ではコハット・トンネル(日本のODAで作られた)を軍が昨日、掌握したと伝えている。このオペレーションでは、ペシャワールとラホール…

ムシャラフ(政府)は総選挙の延期を狙っている??

ついに昨晩は、わが家にもガスが来なくなった… 30数年のパキスタン生活で初めてだ! 前にもこのブログで書いたが、 わが家はパキスタンで一番生活基盤の良い地域にあり、VIPの住人も多いことから他地区よりは優遇されている。にもかかわらず、とうとう(一…

アルカイダやタリバーン掃討作戦

今朝はどの新聞も1面トップで、昨日、北西辺境州ダッラの町で展開された政府軍によるタリバーン掃討オペレーションを報じている。ペシャワールから南へ1時間、ダッラの町は僅か3~4kmの街道沿いに1000軒くらいの、家内製作による銃器工場があり、世…

食料カードの配布

昨秋からの諸物価値上がりに付き、ようやく政府は対策を講じようとしている。政府が対策を講じなければならないほど、食べられない人が増え、不穏になっているということだ… 主食の小麦粉がマーケットで足りなくなったのには、つい先ごろまで首相だったアジ…

不安定なパキスタン(厳重警戒のイスラマバード)

先週末の19日から首都は再び厳重警戒中。非常事態宣言解除後に減っていた、街角に積まれた土嚢や道路封鎖(検問)地区が再び増えた。イスラーム教シーア派の大切な行事、アシュラ(19,20日)のせいもあったろうが、この数日は電話回線(携帯電話も)…

手当たり次第

先月号の雑誌エコノミストの表紙は、1個の手榴弾で飾られ「パキスタンは世界で最も危険な地域」と、パキスタン大好きオバハンにとっては、はなはだ気落ちする表題だった。今週号のニューズ・ウィークでもパキスタンは世界で一番危険な国と書かれている。ア…

ここものぞいてください

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ブット暗殺の実行犯逮捕!?!?

18日のワシントン・ポストでは、「ブット元首相の暗殺については、国際テロ組織アル・カーイダの支援を受けて実行したとの見方をCIA長官が示した」との報道があって、巷では「どうしてもパキスタン政府(関連要人)の仕業ではなく、アルカイダ系の暗殺にし…

ムシャラフの決意

治安の悪化に伴い、当地の人々も不急不要の外出を控えるようになっているせいか、街は何処へ行っても人の出が少なく、煮えたぎるような途上国特有の活気が見られない。活気がないのは、諸物価高騰の上に失業者も増え、購買力がないせいかも。現金が動く都会…

山は大雪

イラクのバグダッドにまで100年ぶりの雪を降らせたという今冬の空、当地も先週の1週間に続き、今週も雨3日。今年に入って半分以上が雨空だ。 しかし1月も半ばになり、久々に晴れたきょうの空は春色に変わった。空は春色でも、地震被災地のカシミールや…

アメリカ離れ…

時代の流れが変わった…と、思う。 かってはアメリカ様べったりのサウジアラビアが、アメリカ寄りの姿勢から一歩も二歩も離れた気がする。 ブッシュが中東訪問。ブッシュに同行のライス米国務長官とサウジアラビア外相が共同会見。 「核問題を抱えるイランへ…

ムシャラフ、大統領職に固執しない?

1日「きまぐれ通信」を休むと、書きたいことが溜まってしまい、何を書いたらいいのかと迷ってしまう。オバハン自身が忘れないために…あれも、これもメモっておきたいと。 実は3~4日前の新聞にムシャラフが、「総選挙の結果、もし多数派野党が誕生するな…

ブット元首相の映画化

ブット元首相の夫ザルダリは巷に悪名高く、自分に求心力がないことを充分に承知しているようで、暗殺されたブット元首相を祀り上げ、PPP支持者の心を逸らさないようにと必死??だな。ブット元首相がまだ若かったころ、選挙を戦うのに父ブットを担ぎ上げた手…

新テロ法案、喜べない。

ついに… 海自による補給活動が再開される。 国際貢献は必要だが、「アメリカによるごり押し戦争支援の片棒を担ぐ日本」と、世界中に知らしめることになった。英米や国連は腹中でせせら笑いながらも、日本政府にヨイショをしてくれるだろう。日本政府はアメリ…

自爆テロ頻々

朝は弱々しい薄日が射していたのに、昼近くから再び重苦しい空模様に変わり、昼食が終わる頃にはドロドロドロ~~と雷が鳴り始めた。見上げる空はアッという間に夕闇のような暗さとなり、ミゾレが落ちバシャバシャ天窓を叩く。その大粒のミゾレは、瞬く間に…

テロとの戦い?最前線

降りだした氷雨はきょう5日目になっても止まず、落葉樹がすべての葉を散らしたおかげで庭は落ち葉で埋まった。葉がなくなった樹の間からは雨模様の空が大きく広がり、雨の止む僅かな合間にはマルガラ丘陵がのぞめる。家の中ばかりにいるので、視野が広がっ…

テロの犠牲者

ラホールにあるシンクタンク「パキスタン平和研究所」が、政府発表や主要メディアの報道を基にまとめたものとして、「昨1年間にイスラーム過激派のテロや戦闘による死者は、3448人に上った」と一昨日、報じていた。 同研究所によると、テロリストの軍な…

アメリカの内政干渉

きょう8日からブッシュが中東各国を訪門すると。イランからは「アメリカの失政を償うための旅だ」と皮肉られているというが、アメリカには自国の失政を償うなどと、殊勝なところがあるとは思えない。イランはアメリカを誤解しているワ…。 パキスタンもそう…

イランで日本人誘拐から3ヶ月

イランで日本人の若者が誘拐されて丸3ヶ月。日本政府はいったい何をしているのか! 年末に、一人の真面目そうな若者が陸路イランへ行きたい…と、日パ旅行社へ相談にやって来た。日本を出て6ヶ月ばかりになり、この間、出会った日本の旅行者何人かが陸路イ…

開き直ったムシャラフ大統領

霧雨が本格的な雨になり、寒さが緩んだ。イスラマから車で1時間ばかり、避暑地のマリーでは雪になったと。雨が窓ガラスや樹木の埃を洗い流し、空気も澄んだ。 さて、首都の空気は澄んだが、ブット死亡の原因究明と調査は不透明。 調査にやって来たロンドン…

ブット暗殺による悪循環

降っているのか、いないのかが判らないような冷たい霧雨。 天窓の汚れようで「雨粒」が確認される程度だったのが、ようよう小ぬか雨くらいになって来た… なんだか寒いなぁ~と、小さなハンカチを首に巻いた。1枚のハンカチでセーター1枚分の効果。 昨日、…

ブット暗殺の黒幕

イギリスからスコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)の調査チームがパキスタンへ到着。政府(内務省)と協議の上、犯行現場の検証や証拠調べを支援すると。 ブット元首相の支持者はむろん、国民の多くも政府発表(対応)の様々に疑問や不信感を持ってしま…

寒い年明け…

1、2日と連続でー2℃、今未明はー3℃。 記憶にある限りでは、オバハンがイスラマバードへ住み始めて以来の冷え込みかも。 オイルも1バレルが100$を突破というから、パキスタン経済にはモロ響くことだろう… 寒いこと限りなし。 さて、1月1日夕方から…

ブット家の後継者

昨夜8時過ぎ、ムシャラフ大統領がテレビ演説で「ブット元首相暗殺事件の捜査を、英ロンドン警視庁に依頼した」というので、オカシイなぁ?と思っていたら… 過日の暫定首相ソームロによる「謝罪」は、翌日の新聞で「政府の意とするところではない」と否定さ…

政府はブット暗殺の打ち消しに躍起か

イスラマバードも年末から寒くて、ついに最低気温が-2℃。晴れた日中は20℃にもなるが石造りの家中は暖まらない。で、体温を維持できなくなり見栄を張るのをヤメて、ついに運動靴を履いた。30年間、エコ(ケチケチ大作戦)推進中だが裸足はやっぱり冷え…

アフガンの復興支援

しかし、去年は何かと慌しかったな… パキスタンだけではなくアフガンも。 超大国からの押し付けによる、見えない様々の事柄で弱小国はそれに踊らされたり、貧富の格差がますます広がったり… 明るく希望に満ちた年とは言い難がたかった。超大国(金持ち)が自…

政府は正式に謝罪

2008年、明けました。 皆さま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。 便利というか、なかなか上手く誤魔化せない世の中になったというか… ブット狙撃時の新たな映像が次々と表れ、昨日、暫定首相のソームロが政府発表を正式に撤回、謝罪した。 報道に…