ムシャラフ(政府)は総選挙の延期を狙っている??

ついに昨晩は、わが家にもガスが来なくなった… 30数年のパキスタン生活で初めてだ!
前にもこのブログで書いたが、 わが家はパキスタンで一番生活基盤の良い地域にあり、VIPの住人も多いことから他地区よりは優遇されている。にもかかわらず、とうとう(一時的にであれ)ガスなし政策の中に組み込まれた。

日本も寒いと思うが当地も寒波にスッポリと覆われ、政府発表では首都イスラマの最低気温が-2℃。BBCによると毎日の最低気温は-4℃が続いている。TVや新聞などメディアに対する政府の圧力は凄いらしく、特にTVはニュースですら政府がイチイチ検閲をするという…… 

その寒い日が続く中で全国的にガスも電気も統制で、政府はいったい何を考えているのか?
昨冬に比べても電気やガスの供給事情が大きく変わったとは思われない。確かに人口は増えている、家電機の購入も増えただろう… しかし、ここまで大幅に電気やガスが足りないのはオカシイ!

オバハンは事務所で極小のガスストーブを使っている。点けていてもさほど暖かくはないのに、そのストーブがポポポポと音をたてた後、沈黙してからの冷え込みよう… おまけに停電が日に5回、5時間。他の都市部では1回の停電が数時間、それが何回もというから、それを思えばわが地区はマシだ。

しかし、この寒空に予告もなく突然ガスが停まり供給が再開されれば、安全装置などのない国産ストーブではガス中毒死をする人も多かろう。政府が情報のコントロールをしているから、中毒死者の数は判らないが大変なことだ。また夜、食事にもあり付けずに眠り、そのまま凍死する人も多いのではないか? 暖冬であっても凍死者が出るパキスタン(珍しさのあまりか)新聞にも載るが、今冬は厳しい寒空にそのニュースもないのはオカシイ。

政府は国民に不便を強いることで市民の暴発を促し、何かをやりたがっているに違いない…。もしかしたら総選挙の延期を狙っているのかも…