ブット元首相の映画化

ブット元首相の夫ザルダリは巷に悪名高く、自分に求心力がないことを充分に承知しているようで、暗殺されたブット元首相を祀り上げ、PPP支持者の心を逸らさないようにと必死??だな。ブット元首相がまだ若かったころ、選挙を戦うのに父ブットを担ぎ上げた手法をそのまま転用のようだ。

曰く、手始めに①ブット博物館をカラチに作る。②ブット元首相の映画を作る。早い話が、当面の選挙を控え話題性になればというのも見え見えだ(選挙戦が盛り上がっている様子もないが、PPPの圧勝は間違いない…)
近年のパキスタンでは自宅でビデオやDVDを見る人も多く、テロを恐れて人の集まる映画館へは人々の足が遠いている。しかし、ザルダリはブット元首相の映画を作りたいと、意欲的に交渉中(どこと交渉かはしらないが)だと。
当地の新聞、芸能欄では、ハリウッドのトップスター(トム・クルーズアンジェリーナ・ジョリーなど)の写真と、ブット元首相が並んで紙面を飾っている。ブット元首相は政治欄ではなく、いまや芸能欄で扱われる存在になったようだ。さてさて、どんな映画になるのやら?

ブット元首相の実弟を殺したと巷で噂されている夫のザルダリ。実弟が暗殺された後から、実弟家族とブット元首相家族は没交渉になっていたが、映画では夫ザルダリはどんな風なヒーローとして描かれるのか?
ブット元首相の夫ザルダリと、北朝鮮金正日とは似たようなメンタリティーなのかなぁ…