新テロ法案、喜べない。

ついに… 海自による補給活動が再開される。
国際貢献は必要だが、「アメリカによるごり押し戦争支援の片棒を担ぐ日本」と、世界中に知らしめることになった。英米や国連は腹中でせせら笑いながらも、日本政府にヨイショをしてくれるだろう。日本政府はアメリカ様と、どこまでも何処までも足並みを揃えるようだが、このツケは必ずやって来る。
どんな戦争にも正義は無い。 
民主主義の日本だから、多数決に従うというのは解るが、参院で否決され、直ちに衆院へ戻され憲法59条とやらで「新テロ法案」を再決議。あっさり可決では参院の存在の意味がないじゃん。

これによって日本政府は1月下旬にも海自をインド洋へ派遣させる予定という。
が、海自が高い高い燃料を無料で給油しているのは殆どがアラビア海なのに、「なんでインド洋と表現するのか」と、オバハンは未だに拘っている… アラビア海と表現することに、なんぞ不都合があるのか?常にアメリカ様のご意向に従っている日本政府、将来的にアメリカの敵となりそうな大国インド(中国のように)への布石なのか?

そもそも、この6年間に海自がアメリカなどに給油をしたのは777回とされている。
そのうちインド洋中部で3回、インド・ムンバイ沖で2回となって僅か1%にも満たないというのに、なぜインド洋での給油活動と表現するのか?
給油地域分けで最多はアラビア海北部のオマーン湾での613回(これはアフガン向けとして、距離的にヨシとしよう) ホルムズ海峡からイラク側に入ったペルシャ湾でも2回給油している(これはイラクに近々で、明らかにオカシイ) そもそも、アフガンへのテロ阻止で始まった給油がインド洋であることもオカシイ。アフガンに一番近いのはパキスタンやイランの沖合いの筈なのに…。

防衛省発表の資料によると、ペルシャ湾などのほかアフリカ・ソマリア北方海域および北アラビア海で129回、紅海入り口のアデン湾で28回だって。アフガンへのテロ阻止として海上テロ活動を阻止し、シーレーンの安全を確保するためとは言え、アフガンへの武器供与は陸上輸送しかないンだから…
政府のヤルことの大義名分付け、いまいち納得はいかんな。欺瞞としか見えない。

中には、海自補給艦「ときわ」から米補給艦ペコスへの給油はオマーン湾で実施。ペコスから給油を受けた米空母キティホークは直後にイラク戦争に参戦していると報じられたのもある。ゴキブリ1匹、陰で30匹の類で、どれだけのオイルをアフガン以外に転用しているか、大いなる疑問だ…

それにしても、命令一つでアラビア海へ派遣される自衛隊の方々にはご苦労様だと思う。テロ対策特別措置法とイラク復興支援特別措置法に基づき海外に派遣された自衛隊員のうち計16人が、在職中に自殺していたことを思うと、喜べない。

なんだか、きょうは疲れた…