新テロ対策特別措置法(給油新法)通過

新テロ対策特別措置法(給油新法)改正案は、きょう20日(月)の夕方衆院テロ防止特別委員会で可決される見通しと。  民主党が自党の利益(選挙戦略)のために早期解散を狙い、この審議を延長しない方針とかいうから、民主党の勝手さには呆れている。

法案が成立すれば、海上自衛隊によるインド洋での給油活動が続くことになるが、そもそも日本政府の言う「インド洋での給油活動」と表現する事柄からして胡散臭いと、オバハンは前々からもブログに書き続けている。 2~3年前の古い資料になるが、海自はインド洋のムンバイには年に3回程度寄港するだけで、イラクに近いアラビア海ペルシャ湾には800回も寄港していたと記憶する。 最初からイラクを睨んだ後方支援活動であったと、なぜ日本政府は正直に言わないのか? 

おまけに… ここが一番の問題だが、アラビア海でアフガン向けに給油されているとしたオイルが、本当にアフガン支援に使われているか? ただの一度も検証されていない現実を、我々は何と考えているのか?
報道では、麻生首相が「(給油・給水の)補給活動は、日本が国益をかけて日本自身のためにしてきた活動だ。各国がアフガニスタンでのテロとの戦いに増強、増派する中で、日本だけが撤収することは考えられない」と継続の必要性を強調したらしいが、本当にアフガン支援に使われていると、日本政府は断言できるのか????

さらには「アフリカのソマリア周辺海域で海賊被害に、海上自衛隊の艦艇を派遣するための法整備を前向きに検討」だと!?!! ドアホ~~~きわまれリ。 
攻撃可能な自衛隊に法整備をするというのか?! また仮に哨戒機による洋上監視などをしたとしても、今のままでは海自が丸腰だと海賊達にも、武装勢力にも一夜にして知れ渡り、堂々の海賊行為を眺めるだけになるわ。海賊に撃たれない範囲から、注意喚起をするだけの海自、可哀想を通り越してしまう。 

ここ2年くらいの流れを見ていると、最終的には自民党民主党もアフガンへ自衛隊を派兵することで合意が成り立っているようだ。
アメリカは、CH47輸送ヘリによるアフガン国内の輸送。C130輸送機による海外からアフガンの拠点空港への輸送。地方復興チーム(PRT)への人的貢献を具体的に要請しているというではないか…

アフガンに駐屯しているアメリカやイギリスの司令官たちが「このままでは勝てない」と言い出しているアフガン。多国籍軍に対する抵抗活動が日々増している中へ自衛隊が行く必要性があるのか?? 日本から自衛隊が行くことによるデメリットも大きいことを、日本政府は国民に知らしめる義務があると思うが、如何なものであろうか?

国際社会の一員として日本だけが撤退は出来ないとばかり言い募るが、アフガンやパキスタンイラクなどイスラーム教徒の民意を知らなさ過ぎるように思える。 タリバーン武装勢力の多くは、信義に基づき活動している。彼らは単なるテロリストではなく、欧米日のイスラームを否定的に見る多国籍軍に対しての抵抗運動をしているという一面を、どうして理解しないのか?