テロ特措法期限切れと、アメリカによる罰ゲーム

きょうで「テロ特措法」の期限が切れる。
石破防衛大臣は、給油量の報告間違いや給油レポートの誤破棄、ナントカ、ナントカで、野党に充分な説明がし切れず…などの答弁をしていたが、充分な説明が出来なかったことをもっと痛感すべきだ。かつ問題はそれだけではない。
給油したオイルがアフガンに使われていないかもしれない。アフガンでも、どんなふうに使われているか判らない。すべてが不明瞭で、莫大な支援金額に見合う支援に繋がっていないのが問題だ。

アラビア海でのテロ阻止活動から離脱。アメリカは「アフガンでのテロ防止には、タリバーンの潜伏先になっているFATAの開発、自立が不可欠」と、日本側に開発の協力を打診、要請をしていたという。しかし、これって物凄くリスキーな任務じゃん…

アフガン復興でも日本は、他国が絶対にやりたがらない危険で成果の上がらない「武器解除」を川口外務大臣だったかな?が、引き当てた。アメリカを初めとする欧米諸国は分の悪いことを日本へ押し付けるのか?
海上給油を止めるのなら「これをヤレ」と、罰ゲームみたいなもんじゃんかぁ~~

日本政府は国際支援の一環として「テロとの戦い」における新たな貢献策、パキスタンに給油していた支援を、昨年度増し50億円でパキスタンとアフガン国境にある部族地域の開発支援に充てるという。働き口があり、現金収入が得られるとなれば、FATAの住民も変わる。頑張って頂きたい! 

だが、パキスタンとアフガンの国境沿い、連邦直轄部族地域(FATA)にはパキスタン人であっても、よそ者はなかなか入れない。パキスタン政府にとっても、FATAは外国みたいなものなのに。
日本も国際支援はしなければならない、かつパキスタンにとっては大変有難いが… いったい誰が、この部族地域開発の監督(コンサルタント)をするのか? パキスタンからアフガンへ通じる道路、その幹線道路ですら、そこから5m外れるとパキスタン政府の手が及ばない自治区というのに。
FATAぁ~~??と、オバハンは思わず、腰を浮かせたワ…

今でさえも、北西辺境州やバロチスターン州、シンド州政府の車輌はナンバーを換えて走っている。外国人は政府から許可を得、何人かの護衛を付けて走っている。FATAはそれら3州と比較できない自治区であることを知って、日本政府は言っているのか? もっとも、そうした地域だからこそ、開発が必要なことも充分に解る。
ただ、アメリカが甘言を弄して、日本政府にエライことを押し付けたことが透けて見える。