ブット逃亡・・・

ムシャラフの大統領選への出馬資格。その審理を、きょう11月2日までに下すと最高裁が言っていたので、前夜からオバハンは気をもみ、神経を尖らせていた。
ムシャラフ大統領は、選挙結果が否定されれば非常事態宣言に踏み切るかもしれないというし… しかし、なんのことはない… 前回と同様、判決は1週間繰り延べと… しかも、その理由が審理に携わる裁判官の娘の結婚式だというから、泣ける。いや、家族中心主義で生きる、パキスタンらしいと言えるのかも。

最高裁は、民主化を混乱の少ない形で実現することに審理の重点を置いているという。
しかし、そう言ってしまえば、資格審理をする必要などナイとも言えるではないか…

当地、新聞では、アメリカのライス国務長官が「ムシャラフ大統領がブット元首相を含む野党勢力と協力して穏やかに民主化することに期待したい」と述べたことを報じているが…
内政干渉の際たるものだ。

昨日、最高裁の判決を憂慮したのか、ブットはドバイへ逃亡???した…
もし最高裁が、ムシャラフの大統領選挙資格審理に「違憲」だとの判決を出した場合は、汚職の罪に問われている野党政治家らに恩赦を与える「国民和解協定」も、無効になる可能性があり、逮捕されるとの判断であろうか…
いずれにせよ、大統領の再選が前提となっていることを思えば、最高裁の判断にすべてが委ねられているといったところ。