パキスタン支援国会合

明日17日は東京で20ヶ国か30ヶ国が集まってパキスタン支援国会合だと。
アメリカさま強い後押しによって、日本も大枚の支援金をパキスタンへ拠出くださることになった。日本の支援はアメリカと並んで10億ドルという。 日本政府は支援金の使い方について幾つかの条件を付けているようだが、無償にしろ有償にしろ、「、そんなもん、貰った者がどう使おうが自由」と受け取る方は考えていることだろう。
なにしろ大統領さまが、あのお方だからな… もっとも大統領さまの地位は徐々に下がって、実力のほども見えては来ている。

条件の(1)は、パキスタン国民の所得格差を広げずに財政赤字の削減を目指す経済改革支援  (2)「テロの温床」と言われるアフガニスタンとの国境地域を視野に入れた貧困層支援だと。いずれも「テロの温床となる貧困」に目を向けているところは正しい。が… 出しっぱなしとなるなら意味はない。
貧困層の多いパキスタンとアフガンの国境地帯、最貧困州のバーロチスターンには政府のスタッフや支援国のスタッフもが気軽に調査にすら行けない現状を考えると、結局はパキスタン政府の言いなりや、事後のレポートもそのまま鵜呑みにするしかないのだろう。


その大統領さまも、ついに北西辺境州スワットの武装勢力と和平合意について調印した。これで堂々のイスラーム法が導入される。海外の非イスラーム諸国からみれば理解不能で納得の行かないイスラーム法であっても、それを求める人たちも居るということで、「そうした価値観もある」現実を受け止めて貰いたいものだ。
パキスタンは元宗主国のイギリス法に準じているが、地方ではイスラーム法廷も並立で存在していることだし、そこはお国柄というものであろうか。

イスラーム法の導入で人権侵害が起こるのかどうか、それは価値観によるものだろう。また貧困が深刻化したのは大国の干渉で反米・政府になって武装化が進んだことや、部族社会や長老主導による従来の社会形態が破壊され、秩序がなくなったことも大きいとオバハンは見るが。