狼少年?

アメリカは自分たちの言動に怯えて、「狼少年」か?
週末から出されていた「信頼出来る筋からの情報」による、首都圏とラホールでのテロの可能性が有難いことに何もなく過ぎて緊張感が徐々に弛み出し、だれて来た。イスラマバードにある国際機関、米英人を中心とする外国人たちの自宅待機はまだ解除になっていない模様だが、何事につけ用心するに越したことはなく、まだまだ気軽には出歩けない。

今回の大がかりな「テロ騒動」は、先月末にオバマがアフガンでテロ殲滅(戦争)をさらに拡大すること。パキスタン国内でも更なる拡大を発表した事柄に起因するのだろう。
アメリカの無人機による最近の攻撃はさらに増しており、当然のように民間人の被害も増えている。フワフワと飛来してくる卑怯極まりない無人機、TVの画像であっても、その不気味さには誰もが憎悪をかき立てられ、反撃出来るものならしたいと部族地帯に暮らす人間なら思うのであろう。
過日のソマリアで海賊たちに拉致された船長を取り戻すために、米海軍だったかは海賊3人を殺して船長を奪還した由。それに対して海賊たちは「眼には眼を、歯には歯を」的な反応をしたようだ。ソマリア武装勢力を育てたのもアメリカだし、まったくアメリカという国は…。
無人機による誤爆の多さには現地人の反感を募らせるだけだとは、世界中に紛争の種をまき散らし、反感を買いながらも、何十年たってもアメリカは「そうした」理解をしたくないようだ。

オバマも(911同時多発テロのようなことがないように)、アフガンとパキスタンを基地とするアルカイダや「イスラーム過激派」による新たなテロ攻撃から、自国を守るための戦いだと言いたいらしいが、「アルカイダ」なるものについてはもう昨秋ころから疑問視する声がおおぴらに上がっている。同様にムンバイのテロ、ラホールでのクリケット・チーム襲撃、警察署への襲撃には今までに聞いたことのないテロ集団の名前が上がっているから、これももしかしたらどこぞの大国が生み出したおどろおどろしい「新アルカイダ」なのかもしれない。

さらには911同時多発テロについても、従来から言われていたようにアメリカの自作自演が新たに検証されたと言うニュースも出ている。にもかかわらずアメリカのごり押しは止まないし、止むはずもない。止めれば、従来からアメリカの経済を牽引していた軍産複合体は生き延びられない。アメリカ自身もさらなる不況に陥る。
だからと言って他国への干渉や侵略が許されるわけもなく、結局は自分たちの発する言動に怯え、自国民に自宅待機を1週間近くも命じる不整合性。
今回の大がかりなテロに対する注意が「狼少年」となるのか? 実際に政府によって阻止されるのか? とにかく日々、無事に過ごしたいとだけを最近は念じている。