真相解明は…

ようやく外が明るくなりかけた朝6時、いきなり鳴り響く大砲の音。  ウン??パキスタンの独立宣言記念日は2週間近くも先だし、ことしのパキスタンは超緊縮財政で例年のような式典もないのに、何か?? 
大砲の音、11発目で家人も起き出して来て、「近いナァ… 何かな? どこかな?」  
先般のムンバイ・テロやクリケット・チームへの襲撃などで、印パ間(特に弱小なパキスタン側の国民には)疑心暗鬼が渦巻いている。何か不穏な様相があれば、インドが攻めて来たのではないか?と想う国民も多い。 ましてや2001同時多発テロ以降、とみに不穏続きのパキスタンだ。
「TV、TV、ニュース速報は出ていないの?」
カラチとペシャワールではムハンマッドの誕生日に祝砲を…とテロップが流れているから、イスラマでも祝砲を撃った模様。そういえば、きょうは祝日だ。

かっての日本では犯罪者の逮捕率が90数%だったらしいが、最近は%が随分、落ちているとか。対してパキスタンでは犯罪者の逮捕率が10%台、種々のテロでは2003年以来、解決をみたものはないという。  確かに「○○事件に関与した者を逮捕した」と新聞などでは報道されるが、真犯人であったか、どうかは報道されない。
今回のラホールで起きたクリケットチームを襲ったテロも、解決をすることはないのだろう…。

スリランカ政府は、事件には「インドの関与はないと公式に伝達、独立した機関による事件の真相を解明するように要望した」というが、イスラマバードのマリオット・ホテル全焼、ムンバイでの大がかりなテロ、今回のクリケット・チーム襲撃の根っ子は一つのような気がしてならない。いずれの事件も現場到着までの手口が似ていると想うのだ。すなわち大がかりな現地協力者の存在を。
パキスタンの治安の不備を言い立て、より大がかりに、より大っぴらに駐留したいアメリカの仕業だと、国民の多くも感じ始めている。