恥を晒したGHQ

昨日、1時間ばかりで鎮圧されたと思われたGHQへの襲撃は夜中に再燃。今朝未明、特殊部隊が武装集団が人質を取って立て篭もっていた建物に突入、22人を救出したことで終った。この突入作戦で人質の3人と武装集団の4人が死亡。先の死者と合わせて計17人だと。

パキスタン軍総司令部GHQへの襲撃事件で、多くの報道は「反政府武装勢力タリバーンが犯行を認めている」としているが、当地ではそれを認める人は少ない。昨日も少し書いたが、田舎から出て来た武装勢力に出来るテロではないからだ。
当地で判ったこととして報道されている、その① 武装勢力GHQに15分ほどのところへ家を借り、襲撃への入念な準備にあたっていたこと。 ②その家に出入りをしていた10人くらいのうち、髭があったのは2人くらいで、他の多くは非常に洗練された外観だったと(当地に暮らす普通のパキスタン人は髭をたくわえている。髭のない人はモダンな教育を受けた人、もしくは外国帰りが殆ど)。 ③スポーツカーなどもたまには出入りをしており、単なる現地パキスタン人という雰囲気には遠かったと。 ④当地で家を借りるのは1年分の前払いが多く、大金を用意できるグループ。すなわち資金を出している者がいること(大家は気の毒にも逮捕された)
僅かこれだけの情報だけでも、田舎から出て来た武装勢力に出来るテロではないのが判る。
* 続報によれば、「襲撃を主導した5人目の武装勢力の男は自身が起爆した爆弾で負傷、当局に拘束された。男は今年3月にラホールで起きたクリケットスリランカ代表の襲撃事件や、ムシャラフ前大統領の搭乗機を標的とした攻撃計画にも関与した疑いがもたれている」と。 この報道にはオバハンも納得だ。昨秋からの連続テロの手口(非常に良く訓練されたテロリストによる襲撃。内通者もいる)が全て似通っていたからだ。

それにしても…テロリストにGHQへ逃げ込まれ、人質を取って立て篭もられるのはメンツ丸つぶれも良いトコだ。軍としては非常に格好が悪い~~ 「だから、そんな軟弱で訓練の行き届いていない軍だから、アメリカが正式に駐屯し、鍛えなおして武装勢力への対応も教える~~」と、言いたいのだろう。と、国民の多くは思ってしまった。

民間軍事会社が、パキスタン民間警備会社で特殊訓練をしている(いた)事実はある。訓練日当だけでも通常の15倍と言う。またオペレーションへの参加費用は別らしいから……