治安の悪化、さすがにウンザリ

このところの治安悪化には、さすがにウンザリする思いだ。きょうはラホールで朝から爆破3件、警察施設(訓練所を含む)とFIA(連邦捜査局)ビルの3ヶ所を襲撃され、先般と同じように人質を取られているという体たらくだ… 政府は何をしているのか?話にならんと国民が思うのも無理は無い。
安全な場所でTV画面を見、警察官たちの行動をウンヌンするのは悪いとオバハンも思う。しかしながら襲撃された警察署と連邦捜査局は、以前にもテロリストたちに襲われているのだから情けない。おまけに警官たちは腰が引け、動きもノロノロと鈍く、突撃する塀の前で譲り合いの精神を発揮しているではないか。
きょうは北西辺境州のコハットでも、爆薬を積んだ車が突っ込み警察署が全滅、午後にはペシャワールの学校で爆破テロだというから、目は朝からTVに釘付けだ。武装勢力側、やりすぎだな…

さて、アメリカによる条件付の支援金については、軍や野党だけではなく一般市民からも反対が上がり出している。もっとも一般市民の後ろには野党政党などがあって、糸をひいているだろうことは分かる。いずれにせよ色々な形で反米運動が進んでいるのは確かだ。

しかし一般市民の気持ちは反米だけではなく、反武装勢力へとも強く傾いている。 軍部はアフガンとの国境線を全て封鎖、大きなオペレーションを行いつつあるが、その余波、反発もあって、このところ治安の悪化が急激だし、パキスタン軍の作戦継続や拡大で、さらに報復テロの発生が増えるのだろう。しかし1週間に200人もが武装勢力を名乗るグループに殺害されているとあっては、タリバーン武装勢力)への肩入れをする一般市民は、ますます減るに違いない。

常日頃から細心の注意を払っているオバハンだが、細心の上にも細心。従業員たちにも不要の外出や買い物を控えさせている。市内を走るにも検問所を極力避け、自爆テロに巻き込まれないように大回りをして走るくらいだ。燃料の節約、環境問題どころではない、自分の「命」には代えられない。