バラの花の枕

全国的な治安の悪化、何処にいても安全ではないかも…というので、仕事も無いことからギルギットヘ来た。先の9月、ギルギット訪問時は宗教抗争で外へは出られず、母子センターに篭もって、ひたすらトウモロコシを焚き火で焼いて食べるだけの生活で終ってしまった。 で、きょうはシャカリキになって前回やり残したことの半分を終えた(何時、なにが起こるか?起こった時は退散なので)。 
それにしても何時ものことながらオバハンの「運」は強い。 まず、昨日の北方地域は終日の雨。ギルギット行きのプロペラ機は2便ともキャンセル。通常ならばオバハンの席はキャンセルになった人たちが乗るので1日ズレ、明日の筈だ。だが…我が「日パ旅行社」のスタッフは有能だ! オバハンの席をバッチリ確保して来たわ! 
昨日の雨の名残、雲がやや多く空路は普段より相当、西よりのフライトだったが、山々には新雪が細かなレース状に舞い落ちていて見事だった。

さらには、むふふふふ~~ ラッキー!! 19日~23日の夜はオリオン座の流星群(ハレー彗星が地球接近時に残したちりが起源で、毎年10月20日前後に出現する)がピークで、上手くすれば1時間に50個も見えると! イスラマバードの靄った空とは大違いに、ギルギットの空は雨上がりで透明だ。さらにはほぼ新月という運の良さだ。 10年くらい昔の獅子座流星群では1時間に100個以上見えたから、それには及ばないにしても、相当の見ものになりそうだ。

そして流星を見た後は、先月来た時に作ってもらったバラの花の枕で寝るのだ!バラの花の香りに包まれて寝る、何処ぞの貴族さながらの贅沢さには昨春、バラの花のポプリを作る途中で嵌まった。 緊張した毎日の暮らしの中でも、何時も何らかの楽しみを見出せるオバハン、実に得な性分だと思う。