落ち着かないパキスタン

半月ばかりもイスラマバードから離れていた。帰って来たら首都ではメトロの工事が始まっていて、大好きな野外大バザールへ行くのにも大回りだ。
「メトロ?」と、思わず聞き返してしまったが、イスラマバードからラワルピンディへの大幹線道路は確か3年くらい前に3年間くらいをかけて完成したと記憶する。それをまたまた穿りかえしての大工事だから、メトロの完成はいつになるのか。オバハンが生きている間にメトロの完成を見ることが出来るのかしら?
落ち着かないパキスタンだが…徐々に近代化???しつつあるのは確かだわ。

実は4月半ばからギルギットヘ行っていた。30年以上、毎年のように4月半ばにはギルギット方面へ行くのだが、今回は初めてアカシアが満開のギルギットに出会った。 そもそもアカシアの蜂蜜が美味しいので一時期、嵌っていたのだが、アカシアの花が町一面を彩って、何処に居ても甘い匂いを満喫できるというのは初体験だった。
アカシアの花満開は素晴らしかったが、ギルギットまでの道中は初日から波乱含みの上、主食の小麦の値上がり反対ストライキが激しく、タコット橋からは警官が安全のためにと同乗。コヒスタンではパトカー先導のサービスまで頂いた。休憩の度に茶店で「お茶でもどうぞ」と勧めるのだが、お茶も飲まずにしっかり周囲を睨めまわしガードをしてくれたのには恐れ入った。
ギルギットヘ入っても、(旧)北方地域の業界団体が五月雨式に各種ストライキを決行。まったく今回もまいった。

しかし、首都でも明日から選挙制度に抗議する?デモが始まる。もしかしたら荒れる可能性もあってガソリンスタンドが閉まるかも……というので、夜も遅いのに今から発電機用の燃料を補給しに行って来ると息子が言いだした。
緊張感のあるパキスタン、やっぱり気合が必要だわ。