ポリオ(小児麻痺)の流行

ギルギットから一気に20時間の走行で、イスラマバードへ戻った疲れがようやく取れた。
運転手が居眠りをしないようにと、緊張して20時間、一睡もせず神経を張りつめていたので、余計に疲れた。カラコルムハイウエーに凄く慣れているという運転手ではなかったので、運転手はもっと疲れたと思う。15年以上も勤めていた古い運転手の代わりに半年前に入った今回の運転手、人柄が凄く良いので有り難かったが。
イスラマバードへ帰って来て、さて月末の日本行きに備えようと思ったら…  WHOではポリオ・ウィルスの輸出・拡大を防止する勧告の発表だと。日本では大昔に撲滅された、日本だけではなく世界でもポリオは撲滅されているのに…

WHO曰く、「現在10か国がポリオを輸出するリスクのある国とされており、うちパキスタン、シリア、カメルーンの3か国については、当該国の居住者と当該国に長期滞在(4週間以上)する者が国外に渡航する場合は、渡航前12ヶ月から4週間までの期間にポリオワクチンの接種を受けることを確実にするべき」と勧告。
急に国外へ渡航する場合に備え、出国時にワクチンの接種が出来ることを確保すべきである…と。

パキスタン国内では、通常のポリオワクチン接種にも「ワクチン」が不足していると聞く。それなのにポリオ発症地に暮らしても居ない出国者に対し、空港で摂取出来るように!って。WHOの流行防止という姿勢も分るが…オバハンには納得できないな。
苦手な日本へ行きたくはないので、いっそうのことパキスタンからの出国禁止と言って欲しいわ。

* 今年1月1日以降、パキスタン国内においては59人の乳幼児にポリオ発症が確認されており、主な発症地は(旧)北西辺境州ワジリスタン、カラチでも4人に発症。