真のテロ集団は何処に?

ここ数年、世界には巨大地震が多い。早いものでパキスタン地震からも丸4年が過ぎた。被災者たちの自助努力によって、今では捜さないと被災跡は気がつかないほどになった。世界中で起こる巨大地震については、若い従業員までがアッラーの神のお怒りを被っているなどという。

また一昨日はアメリカがアフガンを空爆してから8年だ。アメリカの誤爆によって家族8人を殺されたオリファから先ごろ、「家族7人、なんとか暮らしています」とのメッセージ付きで、可愛い子どものアフガンの民族衣装などが送られて来た。オリファは誤爆による被災後は、「アフガン難民を支える会‐SORA」の縫製教室を運営すると共に、内職で子供服を作って生計を立て、子どもたち5人を養って来た。

アメリカではアフガンでの戦いを支持する人が減っていると、多くの報道が伝えている。アフガンの反政府武装勢力タリバーンも「米国にアフガンから撤退するように」と、正式声明を出したなどがアフガン現地紙で報じられている。
アメリカが「テロとの戦い」だとする大義名分を振りかざし、日本も追随して来て8年が過ぎたが、何時まで「テロとの戦い」を続ける気なのか? アルカイダなるものはアメリカが作り出した、実体の無いテロ集団だと言われて久しい。現実に超過激な思想を持つテロリストは多くはなく、生活のために戦闘員となっている人も多いのだろうと思う…。 また、アメリカに使われていることを知らずして戦闘行為を続けている武装勢力も居ることだろう…。

8月初め、アメリカの武装無人機によって殺されたベイトーラ・メスードがまとめ上げていたTTP(パキスタンの親タリバーン武装勢力の連合体)なども、2年ほど前に急激に台頭した武装勢力で、ベナジール・ブット元首相の暗殺の声明を出して表に躍り出た…  部族地帯で武装集団を統合、戦闘員2万人以上を抱えると言うが… 誰が後ろで糸をひいていたかは不明だが、まったくもって不思議な話だ。 
厳しい生活環境のゆえに、金で動く多くの人々をまとめ上げるためには、莫大な資金が要る。
殺害されたベイトーラ・メスードに代わりハキムラー・メスード司令官が就任。過日は派手なメディアの会見を受け、「パキスタン政府、米国、NATOに報復する」と言明していた。ハキムラーはベイトーラーより攻撃的と、一部で報道されていたが、確かに目は飛んでいる! 

一昨日のカーブルであったインド大使館近くの爆破や、イスラマバードのWFPの爆破。仕掛けた武装勢力集団は異なるかもしれない。が、アメリカ国内で大きくなりだしているアフガンやパキスタンでのテロとの戦いに対する、反対の声を封じ込めようとする、アメリカ自身が作っているテロだという噂は何時までも消えない。


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