ギルギット・バルティスターン州

新聞やTVにギルギット・バルティスターン州の文字が表示されるようになった。
北方地域でもカシミール系の人間は、パキスタン領のアザド(自由)・カシミールも、今回のギルギット・バルティスターン州と同じく、正式にパキスタン領土になるべきだと考え、北方地域だけの本土帰属に対して不平を持っている。 対してバルティスターン(スカルドゥ地方)の人間は、アザド・カシミールに対して愛着が薄いのか、今回の決定に不満が少ないようだ。
日本の、「北方2島の返還だけではなく、一度に4島全部の返還を求める」のと似てるかな? 
でも…伝え聞くに(希望的観測なのか)、近未来にはアザド・カシミールパキスタン領土となると。 米印パ間になんぞ密約でも出来たのか…。 註)現在、カシミールは、その3分の2がインドへ帰属、3分の1がパキスタン側にアザド・カシミールとして帰属している。

住民にとっては、教育と医療面ではプラスになるのではないかと期待されているが、さぁ、どうなるのか?

ギルギット・バルティスターン州での選挙もあって、現在ギルギットの治安は不安定だ。思うに、今後しばらくは女性たちがセンターへ来るのは難しいかも。そうなると近隣の村々に教室を増やす方向で行くようにした方が良いかもしれない。指導員たちはすでに何人もが育っている。後は教室代だけだから経費はさほどでもない。
手始めに開いた川向こうのダニヨール教室は、近在の女性たちに喜ばれている。また、10月1日からドミアール教室が開始になった。NWAセンター修了者たちによって、徐々にだが縫製・識字、初等母子保健教室が広がりを見せて行くのは嬉しい。