トウモロコシ

秋。パキスタン北方地域での最大の楽しみはトウモロコシ。  パキスタンのトウモロコシは小粒でモチモチ、しっかりした噛み応えがあって、オバハンのお気に入り!! というか、もっとも好きな食べ物の1つだ。 

22日は車で12時間走ってインダス河沿いのチラスで宿泊。チラスから2時間ばかり下流のインダス河に大きな水力発電所が(そのうちに)出来る。チラスの町にあるホテル群は水没の運命だが、欲深いホテル主たちは移転の補償費を狙ってか、観光客皆無のこの時期でもドンドン増築しているから、たいしたものだ。

ホテルの裏手には青々とした段々畑が広がり、この季節には何処もかしこもトウモロコシ。チラスは土壌が良くないのか、ここのトウモロコシは採りたてであっても余り美味しくない…と、何時も思う。畑で出会った婦人は立派なトウモロコシを採ってくれようとするが、オバハンの軟弱な歯では太刀打ち出来ない! 
「日本人の歯は本物ではなく、差し歯なの~~。柔らかいのをお願いね~」と、注文を付け8本貰って来た。

ホテルでは厨房に入り込み、さっそく調理。大鍋に大量の焼き塩を作り、ドンドン熱しながら塩の中で焼くと、美味しく焼き上がる筈だが… やはり畑に肥料が足りないのか、土壌が悪いのか粒が小さく採りたてなのに甘みも足らずイマイチの味。厨房の汚さもピカイチで、美味しさ半減と思いつつトウモロコシはシッカリお腹におさまった。

23日オバハンの到着をギルギットで待っていた母子センターの校長が、熱々のトウモロコシを宿舎へ届けてくれた。畑には肥料が行き届き粒が揃ってモチモチ、香りも高くてサイコ~ 夢中で10本以上食べたので数の記憶はナシ。
24日ギルギットで朝からシッカリ、トウモロコシを10本以上堪能。27日フンザから帰って来て10本以上食べた。28日朝から夜までで18本食べた。29日は午前中だけで12本半食べた。もっとも北方地域のトウモロコシは13cm~20cmくらいと、日本のモノに比べると小さい!

秋は支援活動ナシで、ひたすらトウモロコシを食べる季節だが…近年は歳のせいか、昔ほど食べられなくなった。