印パ中国境問題の基本

ギルギットにある(NWA 日パ・ウエルフェアー・アソシエーションの母子センターへ行き)何事もなくイスラマバードへ無事、帰って来れた。首都でも停電は日に数回あるが、ネットには楽々と繋がるし現代社会へ戻った感じ。
春先から旧北方地域(現ギルギット・バルティスターン州)都のギルギットへ行く予定が…… 道中のカラコルムハイウエーで次から次へと起こるバス襲撃事件、宗派間抗争の激化等々で、ついに8月下旬には内務省によって、外国人の陸路での移動が正式に禁止になった。今夏も雨模様の日が多く、フライトで行くこともままならなかった。

パキスタン全土では現在、旧北西辺境州、シンド州、バロチスターン州、旧北方地域とカシミール地域への陸路移動の禁止(警備の警察官たちや兵士同行で、政府からの許可を得れば陸路走行は可能)、あるいは入域禁止で(ギルギットからフンザへは行ける)、外国人であるオバハンたちが自由に動けるのはパンジャーブ州のみとなった。酷いことだ… もっともパンジャーブ州も田舎を走る時には警護をつけてはいるが。

久々の旧北方地域行き、時間のある明るい時にでも読もうと、2年近く前から読み切れなかった本(印パ中国境関係を含む近代史後期、現代史に該当する)を持って行った。 ある程度の現地に関する下地がないと理解が出来ず、内容も濃い。だからオバハン程度の能力では読みこなせず、今までにも手に取ったものの、3度も中途で投げて敗退していた本だ。 しかし今、日本との領有問題で国土というものを改めて考える上では、印パ中国の領有問題等の基本(各国の政策)についてもオバハン自身が知るに、これほど適切な本はあるまいと。 中国やインドの国境に対する思いのたけも解るし。 
だが……やっぱり未だに読み終わらず、まだ読み進んだり読み戻ったりウロウロしている。

領土問題や国際関係は本当に難しく奥が深く、興味が尽きないと言うか…何というべきか…