日本からパキスタンへの経済ミッションと、現地化の必要性

日パ友好交流60周年記念の一環として、日本から大型の経済ミッションが来パしている。パ日双方で当地で何が出来るのか??との一応(形だけの)模索なのだろうと皮肉な思いで見ているオバハンだ…… だがパキスタン側の日本に対する力の入れ方は、ザルダリ大統領自らが食事会を催すというので、少しは日本に期待をしているのかも。

しかし…… 最近、パキスタンについて絶望に近い思いを抱きつつあるオバハンとしては…… インフラの整備、特に電気事情が悪いこの国で何が出来るのか?という思いが強い。 おまけに外国人が自由に動ける地域は極端に狭まっている。治安の悪化は言われ出して久しい。しかしテロに遭うなどは交通事故に遭うよりは確率が低いだろう。 数々の悪条件がこんなにも重なるパキスタンで、お人好しの上、物事に対してシビアにイエス、ノーを言えず、イスラームに対する理解もないに等しい日本人が、どこでどんな事業を起こすというのか??  もちろん日本からパキスタンに大いに進出をして頂き、経済効果をもたらして頂けるのは大変有り難い話ではあるのだが。



昨日、旧北西辺境州スワットで14歳の少女がタリバーンに襲撃され、重傷を負ったと。彼女は、パキスタンの中でも特にイスラーム原理主義者たちの多いスワット地域に暮らし、アフガンと同様に、『女性の教育を制限しようとするタリバーンの脅迫におびえながらも、学校へ通う日常生活をブログにつづっており、18歳未満の未成年を表彰する目的でパキスタン政府が昨年、新設した国家平和賞を受賞していた』という。 
今朝は家族でその話になり、パキスタンの中では目立った行動、反イスラーム的な行動、目立つ服装等々を絶対に慎むべきだということで意見の一致をみた。 オバハンも過激な発言を4年半前から一切しなくなっている。 オバハン的には興味深く面白いと思える現象も、ブログに書いてしまえば何処でどんなふうに〇〇等へ伝わるか…ということを真剣に指摘され、反省したのだ。

他にも、ギルギットの母子センターへ通って来る女性たちが、オバハンの言動や服装で、「あんな外人のババァがいるセンターで何を習って来るやら?! イスラームに批判的なババァではないのか??」等の疑問を生徒たちの家人に持たれないよう、ひたすら現地化して過ごしているのだ。