自爆テロ頻々

朝は弱々しい薄日が射していたのに、昼近くから再び重苦しい空模様に変わり、昼食が終わる頃にはドロドロドロ~~と雷が鳴り始めた。見上げる空はアッという間に夕闇のような暗さとなり、ミゾレが落ちバシャバシャ天窓を叩く。その大粒のミゾレは、瞬く間にバチバチ音をたてる大粒の雹に変わった。
直径1.5cmもある雹は僅かな時間で地面を真っ白に塗り替え、2cmもの厚みに降り積もり、観葉植物は穴あきだらけ… 数年に一度くらいは地面が隠れるほどの雹に見舞われる首都だが、きょうの雹は凄かった。従業員たちは思わぬ雪景色に記念写真を撮ったり、雪合戦に興じたりと楽しそうだ。

と、緊急連絡。「ラホールにお客を出していないだろうな?」と。
慌ててTVをつけるとインド国境に近いラホールの町、高等裁判所前で自爆テロ。広範囲にわたって爆発の衝撃で飛び散った物が広がり、警官も倒れている。ニュースによると警官たちが少なくとも20人死亡、60人が負傷したという。画面では小型乗用車やリキシャも破壊されて、通行中の一般市民の多くが巻き込まれた様子だ。

自爆のテロ予定者300人が国内に散った…というのも、非常事態宣言が出された理由の1つ、つけたしのように末端にはあったと思うのだが、「治安が元へ戻った」として非常事態宣言が解除されても、一向に治安が戻ったとは思えない。(まぁ、ムシャラフ憲法を捻じ曲げるだけのために行った非常事態宣言だから、治安が戻ったの、戻らないのと、あらためて言うようなことでもないが)

今年予定の登山隊などからも、そろそろキャンセルが入り始めた。今年は観光業界でも多くの失業者が出ることだろう… まだ4時(パキスタン時間)というのに外は真っ暗だ。観光業の行く先も当分は寒くて暗いな…