ザルダリ大統領

まったくなぁ… 何時ものこととは言え、アフガン政府の「言い草」にはアタマに来るなぁ~   他に何ぞ、良い「言い草」はないものか… 先月末の日本人、拉致・殺害事件でアフガン政府は、「パキスタン軍、情報機関 ISIが事件の黒幕だ」と言い、正式に発表した。アフガン国内でのテロを初めとする不都合な出来事のすべては、常にパキスタン政府が後ろで糸を引いているとアフガン政府は言う。
せめて一つでも良いから、事件やテロについての根拠をあげれば、オバハンも理解がし易いというものだが、根拠を示すことはなく、単に「パキスタン情報機関が…」などと言うだけでは…  しかし、さすがに世界中の報道関係者も(一部ではあっても)、「アフガン政府の言い分はチト、おかしい!」と思うようになったようだ。

アフガンにロシアが侵攻、その後、内戦に至って難民が出たとき、パキスタンにはアフガン国民の3分の1にも及ぶ500万人からのアフガン人が逃れて来た。以来、20数年にわたって、黙って彼らを受け入れて来たパキスタンに向かってなんという態度か… パキスタンでの難民生活は、居心地が良かったとは言いかねたかもしれない。しかし、難民の多くは同じ民族(パシュトーン族)だからと、居場所だけは提供したと思うのだが。
もっとも、居場所を提供してもらったことを「恩」と感じず、むしろ難民になったことでコンプレックスを感じ、感謝をするどころか反発を感じたり、逆恨みをしたアフガン人も多かったようだが。もっとも、この類の人間が日本にも居ることを思えば、さほど不思議ではないのかも。
しかし、ここまで何もかもをパキスタン政府のせいにして来ると、そのいじましさが目立つ。

毎日新聞が、「NDS(アフガン国家保安局)は4月のカルザイ大統領暗殺未遂事件や、7月にインド大使館付近で起きた自爆テロについても、ISI(パキスタン軍情報機関)の犯行」とした。真相は不明だが、「カルザイ政権はカブールすら統治できていない」との批判が国際社会で高まる中、治安悪化の責任をパキスタンに転嫁するために、ISI関与を強く主張している面が否めない。という記事を読んで、さもありなんと、納得しているオバハンだ。



パキスタン大統領選挙はただ今、終了。 予想通りブット元首相の夫ザルダリが67%の票を得て当選。今回の選挙から1票の格差を無くすと言う画期的な方法が取り入れられた。 当選と同時に近所では祝砲のつもりらしい銃砲音数発が2度。PPPのイスラマバード事務所が通り1本を挟んであるせいか!?
今から、大統領としての「宣誓」が取り行われる。 傍聴席の真ん中、最前席にはブット元首相の遺影を抱き、PPPの旗を持つザルダリの娘2人が陣取り、大統領選挙の行方を終始見守っていた。

昨年末、暗殺されたブット元首相に、「サンルーフから顔を出して手を振って」と、電話をかけた娘だ。そしてサンルーフから顔を出し手を振った直後に撃たれた…  ブットの娘はザルダリに言われて電話をかけたという。 そして、それをザルダリも認めているというから、世間では、「やはり…暗殺の後ろには…」という憶測を呼ぶことになった電話だ。そのザルダリが大統領。