手当たり次第

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先月号の雑誌エコノミストの表紙は、1個の手榴弾で飾られ「パキスタンは世界で最も危険な地域」と、パキスタン大好きオバハンにとっては、はなはだ気落ちする表題だった。今週号のニューズ・ウィークでもパキスタンは世界で一番危険な国と書かれている。アフガンやイラクなどを抜き、今やパキスタンは世界一アブナイ国というわけだ…。

で、客足は遠のき、暇も暇。仕事がまったくなくなったオバハンは、日がな一日(大喜びで)本を読んでいる。本は思想的に右寄りも左寄りも関係なく、何でも手当たり次第に目を通す。
昭和史なども書き手によって、よくもこんなに違うものだ!と、呆れるほど正反対のことが書かれてあって興味深い。知人の高山正之(元サンケイ新聞)の「朝日新聞の報道を正せば明るくなる」も、笑いながら読んだ。色々な価値観、ものの見方に触れるのは視野が広くなる。漫画も面白ければ何度となく読み返す。

年末には日本から読みたかった本を30冊くらい持って来てもらった。
鈴木宗男国会議員と共に、日本社会に一時期、ラスプーチンなどと悪名を?馳せた外務省の起訴休職、佐藤優の本は何冊も買って来てもらった。週刊誌では対談などを含め、佐藤さんの話を何度も読んだが、あらためて本を読み凄い人だと思った。
まず何事につけ、佐藤さんは物事の根幹を凄く良く、かつ広く見ている。詳しくは書かないが、おかげで「国策逮捕」なるものについても自分なりの理解が進んだし、「国家を切る」「○○を切る風」などの著作は、これからの日本がどんな風に変わって行くのかを、我々自身がシッカリ見据えていないと、えらいことになると思い知らしめてくれ興味がつきなかった。
ついで、万が一、無罪にもかかわらず何かで逮捕されるようなことがあったら、どう対処すればいいのかなど、自分とは関係のない話だとは思わず、真面目に読んだ方が身になると思ったな…

国家権力は佐藤優を逮捕したことで、国家の内面を(一部にしろ)さらけ出すことになって、今頃は後悔しているのではなかろうかと、笑ってしまった……