不安定なパキスタン(厳重警戒のイスラマバード)

先週末の19日から首都は再び厳重警戒中。非常事態宣言解除後に減っていた、街角に積まれた土嚢や道路封鎖(検問)地区が再び増えた。イスラームシーア派の大切な行事、アシュラ(19,20日)のせいもあったろうが、この数日は電話回線(携帯電話も)が不定期に繋がらない。ネット回線も当然のことながら悪く、明らかに通信妨害なのだろう…と、イライラしてしまう。
今朝もネットになかなか繋がらず、途中で切れてしまうので、またまた意地になって投稿を繰り返していたら、オバハンのきまぐれ通信に同文が重複掲載されているとの注意を頂いた(深謝!)。

首都で生活基盤の一番恵まれた地域で暮らしているにもかかわらず、オバハンですら通信回線だけではなく、電気もガスも水にも不便をするようになって来た。パキスタン人たちも独立以来の治安の悪さ、不安定な政権に(どことなく不安を感じて)怯え沈んでいる。
アメリカにとっての今現在の選択は、イスラーム原理主義者よりは、独裁のムシャラフ政権の方がマシというところだろう。が、国民のムシャラフ離れ、日々の生活にも不便な毎日。彼らパキスタン人たちの長年の経験から言うなら、電気や通信障害のある時には、何時なにが起こっても不思議ではないという。

電話が繋がらなくなるたびに、もしや重大オペレーション(クーデター)が何処かで執り行われているのでは??とオバハンも神経を尖らせてしまう。また部屋の中で本を読みながらも、(大統領府が近いこともあって)神経は上空で音するヘリコプターに向けられている。