ブット暗殺の実行犯逮捕!?!?

18日のワシントン・ポストでは、「ブット元首相の暗殺については、国際テロ組織アル・カーイダの支援を受けて実行したとの見方をCIA長官が示した」との報道があって、巷では「どうしてもパキスタン政府(関連要人)の仕業ではなく、アルカイダ系の暗殺にしたいらしい」と、鼻でせせら笑っている人も多かった。

で、翌(19日夜)の報道では、15歳の少年を実行犯の1人として逮捕したと。
実行犯の1人であるにしろ、そうでないにしろ、むごいことだ…。15歳の若者を巻き込んだ邪悪な大人たちが存在し、そちらの大人たちこそが真犯人であって早々に逮捕されるべきではないのか… 
「疑わしきは罰せよ!」のお国柄。この少年逮捕を皮切りに、今後は何人が無罪のまま逮捕されるのか? またブット暗殺とは何の関係もないのに逮捕された人たちは、保釈をして貰うために、いったいどれだけの賄賂を警察や軍隊、裁判所に支払わなければならないのか… 払える人はいい、払えない人はどうなることか。

少年はいろいろ自供している(させられている)らしいが、今の政府ならどんな人をも犯人に仕立て上げることは可能だろう。自供ではパキスタン政府が事件の首謀者として、早くから名を上げていたタリバーン司令官の指示を受けたということになっている。が、その司令官は事件に関与していないと否定しているという。

パキスタン政府としては、なんとしても解決しなくてはならないし、こうした形で暗殺に決着をつけたかったのだろう…。しかし、パキスタン政府、アメリカ政府の気持ちは分かるが、この発表を信用する人は少ない。