アフガンの復興支援

しかし、去年は何かと慌しかったな… パキスタンだけではなくアフガンも。
超大国からの押し付けによる、見えない様々の事柄で弱小国はそれに踊らされたり、貧富の格差がますます広がったり… 明るく希望に満ちた年とは言い難がたかった。超大国(金持ち)が自分たちのさらなる繁栄を求める限り、弱小国は翻弄されねばならないのか… 
今年は米大統領選がある、大統領が変われば方向も少しは変わるのか? 平和な2008年になって貰いたいものだ。

年末、SORA(アフガン難民を支える会)事務所のスタッフたちからは頻々と電話を貰った。
「オカァサン(彼らはオバハンのことをオカァサンと呼ぶ)パキスタンの治安はどうですか? TVを見て、とても案じています。イスラマバードが危なければカーブル事務所へ避難して来てください。お願いします。」 
確かにTVで燃え上がる車両や商店街、暴動の様を見ていれば心配にもなるだろう。案じてくれるスタッフがいるのは本当に有難いことだ。

さてさて、その超大国の要請を受けて今度はスペイン国王がアフガン入り。駐留するスペイン軍部隊を激励訪問したと。豪仏伊の大統領(首相)たちもすでに足並みを揃えてアフガン訪問を義理のように果たしている。しかし、欧米日的な発想を転換、イスラーム諸国(教徒)が何を望んでいるのかと、根本的なところを見つめない限り、この混乱は続くだろう。年明けには日本で何度目かのアフガン復興支援会議と。会議(支援金)を無駄にしないためにも、一般アフガン国民の望む復興を目指して欲しい。

現代のオイル・カントリー(多くはイスラーム国)にはハーバードなどで学んだ若者や中堅が、今やたくさん育って来ている。彼らの一部は原理主義者を陰で操っているかもしれない。彼らが団結し戦略を持てば、今までと同じような欧米の対応ではダメだというのが何故、理解できないのか…