政府はブット暗殺の打ち消しに躍起か

イスラマバードも年末から寒くて、ついに最低気温が-2℃。晴れた日中は20℃にもなるが石造りの家中は暖まらない。で、体温を維持できなくなり見栄を張るのをヤメて、ついに運動靴を履いた。30年間、エコ(ケチケチ大作戦)推進中だが裸足はやっぱり冷えるわい。チャンチャンコ程度では寒さが防げなくって、自室と事務所では羽毛服を着ている。

さて、今夜8時〔日本時間夜12時)ムシャラフの記者会見。たぶん、総選挙延期の方針を正式に述べるのだろう…
ブット元首相の暗殺により全国で暴動が多発。30日はやや治まったものの、31日は再発多々、パンジャーブ州とシンド州政府は選挙不能を言いたてている。
PPPは今なら同情票、政府への批判票を集められると踏んだようで、40日間の喪をモノともせず、予定通りの選挙実施を言い立てている。今夜、もしムシャラフが総選挙延期を発表すれば、「思うようにならなかった」として、PPP支持者などによって再び暴動なのかも。暴力からは何も生まれないのに…

それにしても、ブット暗殺のドサクサに紛れ、夫のザルダリはスンナリと亡命先のドバイからパキスタンへ帰国。PPPの共同総裁だというから、言うべき言葉もない…
ブット暗殺で、ラワルピンディ(パンジャブ州政府)は、犯人に結び付く情報提供者に最高1000万ルピー(約2000万円)を提供するとの広告を掲載。これもアメリカの真似かい… 
しかし情報提供などで、政府やアメリカへ協力をしたなら、(もしイスラーム原理主義団体所属の者を指したなら)その報復は凄く、一族郎党にまで及ぶ文化・土壌を持っている。
欲につられ、首を掻き切られ路上で見せしめにされたくはあるまいに!

まぁ、政府や軍部、情報機関による犯行という巷の噂を打ち消したいだけかも。