非常事態宣言解除

「非常事態宣言が解除になる~~~、おめでとう!」
「一昨日●●大臣が官邸から出されたというから、もしかしたら解除か!?と期待してた、やっぱりだった」
昨夜、遅くに帰って来た息子がオバハンの部屋まで来て報告。
「明日の新聞では、このニュースが一面トップだなぁ~ 良かった!これで商売にも身が入る…」
政治には関係のない商売人の息子にしてみても、この1ヶ月間は仕事の方針が決まらず重苦しかったようだ。外国人のオバハンですら、大好きなパキスタンの先行きを案じ、どれだけ不安だったか。心ある人たちと同じように抗議行動も出来ず、ひたすら本読みに走って、現実を見ない逃避生活に陥っていた…

知り合いの海外逃亡に手を貸し、何人かを匿って来た息子は10円ハゲが出来そうな焦燥に陥っていたと思う。
「○○にも選挙に間に合うよう、▲▲からパキスタンへ帰って来るように指示があった」と息子はホッとした表情でいる。ムシャラフは非常事態宣言を12月16日に解除、総選挙は憲法に基づいて公正に実施すると言明している。

しかし、冷静になって考えてみたら…  ムシャラフは自分が大統領になるだけのために、非常事態宣言を出しただけだ… これは、許されるべきことではない。