我々のやり方で成し遂げる民主主義

50日ぶりの雨となった。これで50日分の厚く積もった土埃が洗い流されるのだろうか?と、思いながら天窓に落ちる雨音に聞き入っている… 遠雷が徐々に力強くなって来た…
山岳地帯や地震の被災地では過酷な雨(雪)だが、降ってくれないと旱魃になる。昨日、地震の被災地から帰って来たNWAのメンバーたちによると、山には雪もなく来年が思いやられると言うから、本格的な冬を迎える前の雨、有難い。

本日、ムシャラフ文民大統領として初演説。
その中で、「民主主義、人権、安定、これらを我々は望んでいる。しかし、これらの達成は我々のやり方で成し遂げる。パキスタンの社会や状況を誰よりもよく理解しているのは、西側の人間ではなく我々自身だ」と述べている。確かに、それはムシャラフの言う通りだ… 鮮やかなお手並みを見せて頂きたい。

また、非常事態宣言の解除を迫る欧米の圧力は拒絶したというが、非常事態宣言解除のパワーを持ったのはキアニ新陸軍参謀総長ではないのか?

昨日、陸軍を退任。本日の大統領としての宣誓を済ませる僅かな時間に、ムシャラフが更迭されるのではないか? ●●大臣が官邸から出されたから非常事態宣言の解除は近いのではないか? 北西辺境州(スワット)へ大軍を導入、来月初には治安を回復して非常事態宣言を解除するらしい等など、朝から巷は喧しい。

ただ、思い返せば、ムシャラフも今年に入って矛盾の多い言動が目立ったが…
全般的にみれば、クーデター後からの数年はアメリカを相手に、剣の刃を渡るような外交を続け、頑張ったと思う。そうでなければ、アフガンと変わらないような事態になってたやもしれない…
11月3日からの非常事態宣言は確かに残念だが、この国には欧米の言う「民主主義」が根付くのには時間がかかる。
暗い気持ちでいささか落ち込んでいたオバハンだが、ムシャラフなりの民主主義とやらを待ってみよう…