新首相ギラニの初仕事

ラニは国会で3分の2以上の圧倒的多数票を獲得、新首相に選出された。
新首相に選ばれたギラニ、まずは前最高裁長官を初めとする、反大統領派の裁判官の自宅軟禁などに対して解除指示をしたと伝えられている。(しかし…良く考えてみると… 首相にはそんな権限があったのか??)

ムシャラフ個人の思惑で出した非常事態宣言だし、『解除』は当然のことと言えば当然なのだろうが… いよいよムシャラフ大統領は四面楚歌だ。非常事態宣言を出した強気の頃は、陸軍参謀総長でもあったし、文字通りパキスタンの権力をすべて握って大きな勘違いをしていたのだろう… 裸の王様ムシャラフに何も進言しなかった周囲も酷いものだ。総選挙に負ければ与党から早々と脱出、新政権側についた者の多かったこと…

ラニは非常事態宣言下、発動された措置の即時解除のほか、昨年12月27日に起きたブット氏暗殺に対する調査を国連に要請したと報道されている。また、今週中には閣僚も決まると。

事務所のスタッフたちも、「絶対に良くなります」と新しい政権に大きな期待を持っている。
何時の新政権の時もそうだが、国民の多くはきょうからでも直ぐにすべてが良くなると勘違いし、期待が大き過ぎ良くなるまでのしばらくを待つことが出来ず、2~3ヶ月でブ~ブ~文句を言うに違いない…
どうして2~3年というスパンで物事を考えたり、待ったり出来ないのか… これは多くのパキスタン人の欠点とも言える。