生き延びるためには

明日、パキスタンの首相が正式に決まる。
順当な人事だと、パキスタン人の多くが認めると思う。ファヒームPPP党副総裁もギラニの首相指名には「歓迎」を表明しているという。表立っては常に反対を表明しない大人のファヒームならではのことだ。

しかし、ブット元首相の夫であるザルダリ党共同総裁が、5月の下院補欠選に出馬して首相を目指す予定だという。先般の初国会で議員席に(通路を挟んでだったと思うが)シャリフ元首相と仲良く並んで座っていたので、いつの間に補欠選挙が終わっていたのか?と、オバハンも勘違いをしていたのだが… ザルダリが国会議員として正式に出てきたら、温厚なギラニは当然のこととして、素直に首相の地位を譲るだろうなぁ~ もっとも、ザルダリは大統領職にも色気を見せているというが…

昨日はパキスタン・デー。新聞の一面トップはムシャラフ大統領を支持していた与党から大量の党員が新政府への参加を決めたと、賑々しいことだった。連立政府にはPML(Q)を除く全党が参加すると。ムシャラフに忠誠を誓っていたはずの有力大臣たちも、こぞって離党。このあたり、生き延びるための風見鶏的な呼吸は素晴らしい。