落ち着きを取り戻したかのように…

先月末は真夏を思わせる陽射しだったのに… 2日夕刻からは雨模様の空になり、4日からは土砂降りの氷雨が続いて片付けたストーブが欲しい。4月にしては寒く、濃い夏色に変わった樹木たちも驚いているようだ。
その4日から北方地域(ギルギット)行きのフライトに乗るべく、毎朝5時に空港へ通っている。空港では3~4時間以上も待たされた挙句、「本日は荒天のためにフライトをキャンセルします」と言われて家へ帰って来る情けなさ… 半日がシッカリとつぶれ、何をする気にもなれないくらいに疲れが酷い。
北方地域のフライトに関しては、悪天でのキャンセルが多い故に、今まではノーショー・チャージが導入されていなかった。それが今月から(席が取れているのを)自分勝手にキャンセルした場合はノーショー・チャージがかかるようになった。で、毎朝の空港通いが止められないのだが、4日間もの連続で飛ばないのには、大概めげる。


先月末、ギラニ首相による施政方針が述べられ、野党をも含む歴史的な満場一致によって「首相支持」が表明された。
国民の生活に直結している主食の小麦粉は(質は落ちたが)、市場で品薄になることもないし、安定価格で出回っている。停電もスッキリなくなった。最大の争点になっている最高裁長官(および60人余の司法関係者)の復職も、国会で審議される。ただし最高裁長官については、その「権力」を行使出来ないポジションに置くことが、与野党全員の一致した願いであると。
「あんな(人喰いオオカミのような)最高裁長官を元の地位に戻せば、ムシャラフだけではなく政府関係者(議員や大臣も)からも多数の縄付きを出すことになり、国政が滞る」というのが最大の理由らしい。
また復職させることで、3年間は公職選挙法で縛っておく(選挙に出させない)方針だという。

ブット元首相の夫ザルダリは、キングメーカーとして君臨する道を選ぶようで、補欠選挙には出ないと。わざわざ議員にならなくっても国会や各種会議には何時でも自由に出られるのだそうだから、名より実を取りビジネスに有利なポジションを選んだというわけか…

ラニは温厚であるだけに現政府に対して反対するパーティは無く、それだけに政府が陥り易い視野狭窄の欠陥をメディアがドンドン指摘せよ、叩けと、なかなかのモノらしい。メディア出身者らしい配慮と言えるかも。
ラニの首相就任以来、目立って大きな動きも無く、このまま落ち着いて欲しいとオバハンは毎日、念じている。