本日は新政権下、ようやく各政党から選出され、指名を受けた閣僚たちの「宣誓」が終わり内閣が正式に発足。
ブット元首相の率いていたPPPからは11人が入閣。シャリフ元首相の率いるPML(N)からは8人。2人がANP、宗教連合と部族地帯から各1人の合計24人。
先般のギラニ首相「宣誓」時、ムシャラフ大統領の肩が落ち、顔色が悪かったのは……
新首相自身は「宣誓」をするための式典には出席をしたものの、野党連合の指導者たちは、「ムシャラフを大統領として認めない」とする意思表示で、ただの一人も出席しなかったことによると。
確かに野党指導者は誰一人として出席していなかったワ… 主な顔ぶれは陸海軍最高指導者たちと、その夫人。各国の政府を代表する大使(夫人)たちだけだった…。
29日、ギラニ首相の施政演説。部族地帯に住む「武装勢力との対話」を掲げたことについて、武装勢力側は「米国と手を切るならば対話に応じる」との声明を出したと伝えられている。
アメリカによる一方的な方針の押し付け、「テロリストとは交渉しない」とするやり方が、間違っているのは多くの人が認めている。話し合いもなく力押しのみで物事を解決しようとするのが、アメリカの言う「民主主義」らしいと、何時も憤慨しているオバハンだ…
ようやく新政権になってギラニ首相が「対話を」と姿勢を変えた矢先、本日の当地紙聞一面ではアメリカ(CIA高官)が「パキスタンとアフガンの国境を自ら扱いたい」と発言している神経を逆撫でするような記事を掲載している。 アメリカが望んだような??国民によって選ばれた民主的な政権が、8年半ぶりに戻ったパキスタン。新政権を歓迎するとのメッセージをブッシュが寄せたと思えば、こんどは冷や水か!
アフガンのことはアフガンに、パキスタンのことはパキスタンに任せてやって欲しいものだ。世界が案じるようなことになるやもしれないが、余計な言辞は謹んで暫くは静観して欲しいものだ。
ここパキスタンに暮らす私たちは、心の底から治安が安定することを。そして国民が今夜の食事を心配することなく暮らせる静かな暮らしを願っているのだから。