7件の連続テロ

昨日、別の場所で書いたのだが、「CNNを初めとする報道各社は、インド大使館前での自爆テロ(41人死亡、負傷者は140人以上を淡々と報道している。しかし、ニューデリー発の毎日新聞社だけは、カーブルの自爆テロが、あたかもパキスタンによって仕組まれたかのごとく報道しているのが興味深い。いかにもパキスタンの敵国インドらしいとらえ方で、現地報道をそのまま報道しているだけに、印パの関係が見えてなかなか面白い」と。

インドやアフガン当局の、「パキスタンの関与を示唆する報道」に対して、ギラニ首相は「インド大使館で前日起きた自爆攻撃について、パキスタンは関係がない」と、わざわざ述べている。少なくとも常識的で、かつ賢く穏健なギラニ首相が、近隣諸国とことを荒立てるようなことをするわけはないと、多くの人が知っている。
アフガニスタンの安定はパキスタンのためになる。我々は地域の安定を望んでいる」というギラニの言葉にウソはない。


昨夕はパキスタン最大の都市カラチでも、1時間くらいの間にバイクを利用した7件の同時多発自爆テロ。たまたま仕事でカラチへ行っている事務所のスタッフは、「どう注意すればいいのですか?バイクなんて、そこいら中を走っています。気をつけようがありません!」と、びびりまくり悲鳴を上げている。まったく… 気のつけようはないわなぁ…
イスラマバード自爆テロ、カラチの連続テロ、国民の多くは「もしかしたら…7年間に及ぶテロとの闘いを正当化、大義名分化したいがためにムシャラフが仕組んだのではないか?」と憶測を逞しくする人もあるくらいだ。確かに、何を考えているのか、ここ10日ばかりムシャラフの顔は明るい…。

パキスタンでもアフガンでも武装勢力が活気を取り戻している。パキスタンが和平交渉に踏み切り、失敗した結果が「これだ!」というふうに報道されがちだが、本当にそうなのだろうか??