ムシャラフ元大統領亡命…

2年近く前の非常事態宣言で、ムシャラフ前大統領に解任されたチョードリー前最高裁長官ら。その復職を「やむなし」とギラニ首相が命じてから3ヶ月がたったのかな?
その後から強権だったムシャラフ時代が、しっかり変わったことを思わせる一連の事項が続いている。何時の政権交代でもそうだが、政権が覆ると政敵には「報復」が待っている。

シャリフ元首相の脱税や汚職罪など等。またオバハンにも忘れられないのが、「1999年秋にムシャラフが乗った航空機を着陸させないよう指示した」とされるシャリフのハイジャックに対する罪状。 しかし、あの時の軍部によるクーデターは、ある意味、常に危機に備えている軍の水際立った対応が凄かったと印象的だ。
それら数々の罪に問われシャリフ元首相に出されたのは終身刑だったが、シャリフ派の強硬な支援で復権した元判事たちが活躍??、シャリフにはこのたび無罪判決が出された。
シャリフは過去の有罪判決を理由に選挙にも出られず、政界への復帰を妨げられていたが、今回ですべてが無罪となり、障害は取り除かれた形だ。…まったく…力さえあれば何でも通る社会、正義などはあってない社会。これは単にパキスタンに限らず、途上国全般に言える。

対してムシャラフ元大統領は、「大統領立候補資格」など等の罪状で、パキスタンから追われることになった。 おおっぴらに報道されてはいないが、ムシャラフは3週間も前にイギリスへ亡命したという。 ムシャラフは3年以上も前からトルコやイギリスなどに莫大な財産を移動、亡命に備えていたから、今頃は優雅に暮らしているのだろう。