非常事態宣言解除予告

10月頃から激化していたスワット地方(北西辺境州)での戦闘では、政府軍が過激派をスワット地方から完全に追い出したと。また、これまでに過激派290人、逮捕者143人、兵士5人、民間人6人が死亡と政府発表。
こまめに新聞を見てデーターを取っていないから、オバハン自身は「数」に関して何ともいえないが… 政府発表の数字は、単に戦闘のみを言うのか? そして、それは何時が基点になっているのか??? オバハンの記憶では民間人、過激派ともに、その犠牲者はもっとあったような気もするが…

7日、政府は非常事態宣言が12月15日に解除されると発表している。巷での噂通り、当初の予定よりは1日はやく解除される。1日でも早い解除でムシャラフ(政府)への好感度を僅かでも高めようという作戦か。
これまた巷の噂で、スワット地方の治安が確保されたという理由付けで解除をするらしいが…、実態は治安の確保がされているとも思えない。昨日もチェックポストでは車による自爆テロ、計13人が亡くなっている。こうした死亡者は政府発表の中では、どういう位置づけになるのか?

ムシャラフ大は昨日のCNN TVのインタビューで「オサマ・ビン・ラディン容疑者がパキスタンに潜伏した場合は、パキスタン軍が見つけ出す。アメリカの介入は不要」と強調。また、来年1月の総選挙では、「自由で公正な選挙を保証する」と言明したと。
街では立候補届出の終わった後から、選挙ポスターが所かまわず張られている。車の窓ガラス、中には馬車の荷台に幟を立ててというのもある。野党も総選挙をボイコットしないと発表、予定通りというべきか。とりあえず印刷屋を初め、有権者へバラ撒かれるお金で、経済効果は見込まれるだろう…
しかし一番、目だっているのは目抜き通りの交差点で、軍服を脱いで晴れやかに笑っているムシャラフの大看板だ… 看板の中のムシャラフは、今まで見たどのムシャラフよりも明るく自信ありげだ。