寒い犠牲祭

アフガンからのメールでは、犠牲祭の20日は降雪に見舞われたと。
今冬は諸物価が約2割も値上がり、高価な薪の購入や使用には心が痛むとの便り。聖なる犠牲祭を迎えても、貧しい家では食事時に薪を焚く以外には家中ですら薄氷の張るような寒気の中、子どもたちは靴下もはかず、ありったけの衣服を着込み、垢にまみれたまま暮らしていると… 

フランスの大統領は本日、予告なしにアフガニスタンの首都カブールを訪問し、タリバーンの掃討と麻薬の原料ケシ栽培の根絶がアフガン復興の鍵を握るとの認識で一致したと。結果、仏大統領は長期にわたりフランス軍を駐留させると言明したらしい。先般はアメリカの国防長官が、またオーストラリアの首相もアフガンを訪問、カルザイ大統領と会談。欧米はこぞってイラクから、負け続けているアフガンへテコ入れをするようだ。

報道によると、アフガンに駐留する多国籍治安維持連合軍の米准将は、この1年間で50人を超える反政府勢力の指導者を殺害もしくは拘束したと発表し、タリバーンの戦闘能力は依然として向上していると語っているが、何で欧米人はアフガン人のメンタリティーを解ろうとしないのか??
また、タリバーン(神学生)が日々、新たに際限なく生まれて行く存在だと、どうして理解しないのか?極論を言うなら、タリバーン掃討のためにはアフガン人口の半分を抹殺する気にならないと駄目だろうに…。そして、そんなことは出来るわけもなく、このままの欧米による力押しでは、何時までも不安定なアフガンのままだろうに…

バンコクで週刊フライデーに載っていたタリバーンの記事を見た。
多国籍軍に協力する裏切り者をタリバーンは絶対に許さない。日本が欧米と足並みを揃えていることを、今では多くのアフガン人が知っている… テロ掃討に参加することが、どれほど危険かを日本政府は認識して欲しい。