アメリカの傀儡カルザイ流の論理・・・・

日本の報道の多くには、アフガンでタリバーンによるテロが増えたのは、パキスタンで3月に誕生したギラニ新内閣が、武装勢力との対話路線を導入してからだという論調が多い。ごく短期的な結果から見ればそうかもしれない。そうだろう。
パキスタンの路線変更に懐疑的だった米国やアフガニスタンは、それ見たことか!とワイワイうるさい。それも事実の一つには違いない。だが、それらはいずれもアメリカあるいは国連の発表を、一方的にそのまま流しているにしかすぎない…。そもそもの問題の根っこは何処にあったのか?

アフガンに、共産主義と戦うためのムジャヒディーンに莫大な武器を流し込んで武装勢力に育てたのは誰か? タリバーンを作り上げ、ムジャヒディーンに対した時と同じように、大きな武装勢力に仕立て上げたのは何処の国なのかをしっかりと思い起こして欲しいものだ。どちらの武装勢力アメリカが育て上げたものではないのか? 
ムジャヒディーンはロシアの共産主義無神論者=イスラームの否定者)と戦った。
タリバーンアメリカというイスラームの否定者と戦っている。どちらの武装勢力イスラームを否定する勢力との戦いに意義を見出していることを認識すべきだ。

報道によると、パキスタンでは5月半ばに北西辺境州で政府と武装勢力が“和平協定”に合意。武装勢力の攻撃目標がパキスタンからアフガンへ移った可能性があると言う。カルザイ大統領はパキスタン側からのタリバーンの越境を指摘、「軍を動員した越境攻撃も辞さない」と一方的にパキスタン側へ警告しているが、元々はアフガンの治世が拙くて生まれた武装勢力が、パキスタンへ逃げ込んで、揉め事が2重に複雑になったのではないのか(パキスタンにも、パキスタンなりの複雑な事情があるにせよ)。 それを忘れてもらっては困る。

いまパキスタン国民の多くは、アメリカの傀儡大統領のカルザイの言い草に怒り心頭というところか。もちろんパキスタンびいきのオバハンも、被害者面だけをして肝心のことは口をぬぐって言わないカルザイの強気に不愉快極まりない。