アフガンから来た犬

カーブルにあった「アフガン難民を支える会ーSORA」の事務所を2008年に縮小。庭が無くなった事務所で犬は飼えないと、ギルギットにあるNWA母子センターの広い庭へ2匹の犬を運んで4年余。さらに2012年の12月半ば、年老いて来た犬たちに、時には-15℃にもなるギルギットの冬を過ごさせるのは可哀そうとイスラマバードへ連れて来たが、年長の「ノリカ」が亡くなった。 
アフガンでは支援サイトの山岳地方(3200m)にも付いて歩き、ギルギットでもセンターを守るためにシッカリ役立っていたノリカだった。
埋葬に先だっては、アフガンから来た犬なので、「アフガン難民を支える会-SORA」の古い垂れ幕に包んだ。垂れ幕はナンガパルバット地震の支援物資を運ぶ時にも、トラックに付けていたものだ。

考えてみれば日本からの多くの方々、中でもJRの労働組合の方々からのご支援を受け、その先頭に立ち、この15年近くは支援現場で責任者を務めて来た。 アフガンは今、また、タリバーンが勢力を盛り返しながら混沌に向かっている。
アフガンでもパキスタンでも「タリバーン」をテロリスト集団のように報道するが、タリバーンという単語に、いつもオバハンなりの反発をしている。武装勢力の集まり自身が、便宜上「タリバーン連合」と表現しているから悪いのだが……タリバーンはテロリスト集団ではないのだ!と、オバハンは腹を立てている。 

パキスタン政府は4日前から武装勢力たちの居る北ワジリスターンに対し総攻撃を開始した。 癌の摘出手術に例えるならば… 悪性癌細胞を1つ摘出し損ねても、どこかに転移して再び増殖するだろうに…… 
イスラーム過激派を追い詰めない寛容な宗教的共存と、貧しい彼らが日々3食、安心して食べられ、子供に教育を受けさせることも出来る社会。なおかつ働き場所があれば…… 社会が少しは安定するのではないかしらん?
不公平感が武装勢力を生みだしやすい土壌になっていると、オバハンはいつも想っている。そして年を追うごとに貧富の差は激しくなり、不公平感が世界中に蔓延し、騒乱に発展している。

さほどの降雨量ではなかったが、昨夕の雨で気温が30℃になった。きょうは少しは仕事をしなくっちゃ…
暑くて集中できないからと、考える仕事はすべて先送りにしてさぼって来た1ヶ月半だ。