ロング・マーチ

未明、緩々回しの扇風機が停電で止まり、蒸し暑くて目が覚めた。昨夜は停電の10分前に水を2分間だけ浴びて濡れたまま服を着て、そのまま扇風機の下で体感温度を下げながら寝たら快適だった! 若い頃にはよく使った手法だが、ここ数年は停電も少なくて忘れていた。まったく必要は発明の母だわ! 
息子はエアコンを使えと言うがエアコン内に巣を作っている小鳥を思うと、とてもじゃないがエアコンは使えない(電気代をケチって喜んでもいるが)。 「モンスーンになったら気温が少しは下がるから…」と、言い訳しながら今夏も過ぎる。 新聞では、まだモンスーンに入ったと報じていない。しかし今朝の降りかたはモンスーンの雨だ。

昨年、ムシャラフに解任されたチョードリー前最高裁長官を復権させよとする、ロング・マーチは9日(だったか?)から始まり、参加者を増やしながら13日イスラマに到着。
イスラマでは10日から40フィートのコンテナを大統領官邸前の道路に並べてバリケード。「ちょっとした見もの」だと、イスラマっ子が言うくらいだから、相当数並べたのだろう。 とりあえず、ここ2日間は6月にしては暑くない曇り空で、デモ隊には大いに助かったことだろう。が、それでも熱中症で倒れる人は続出だったようだ。

政府としてはロング・マーチが平穏に行われている限り、その行動を止めることは考えていないと言っていたように、衝突のない紳士的な集会だった。元首相のシャリフ派PML(N)の旗が大半で、反PPP集会の様相がなきにしもの感じも免れなかったが…。

地元テレビによれば最終的に10万人規模に達したと言っているが、集会場の後方スペースを見る限り、数万人というところか。夜中まで集会の声が聞こえていた。 不測の事態にそなえるためにと、イスラマバード市内では久々の最高警備体制が敷かれていたが、きょうは解除。雨のせいもあって静かな日曜日で幸せ。