国境ゲートがなくなった

先10日、パキスタン側にある治安部隊の国境検問所が、アフガン連合軍数百人によって攻撃を受けた。攻撃を受けたとされる検問所について、アフガン政府は「アフガン領土内にある」と撤去を求めてきた経緯があるとも伝えられている。
パキスタン政府は翌日「連合軍に国境付近の治安部隊検問所を攻撃された」と異例の非難声明を出したと伝えられている。しかしアフガニスタン駐留米軍は12日、「検問所はなかった」と反論している。ついで米軍が空爆の一部を撮影したとみられるビデオによると、地上の岩陰にいる男性らにミサイルが発射されており、米軍は「男らは武装勢力」と主張したと。

パキスタン北西辺境州の州兵や警察官は、パキスタンの民族衣装を着ている。まぁ…ビデオで見たというが、武装勢力と見間違い易いだろうなぁ…とは思うから、誤認の可能性は高い。が、問題はこれだけではない。
アメリカ様のご意志に背いて、武装勢力側との話し合いをするギラニ政権に対する嫌がらせ?なのか。 あるいはアフガン政府の後ろにはピッタリとアメリカ様がくっついているとばかりの示威行為なのかと勘ぐってしまうオバハンだが、最近のアフガンは強腰だ。もしかしたらブッシュと共に倒れる前の線香花火なのかも。

国境問題は微妙だが、正規の国境であるトルハムでも先般より揉めている。行ったことのある人なら見覚えがあると思う、あの国境ゲートが先般より無くなっている。建て直しをしたいというパキスタン政府からの申し出により、ゲートを撤去したまでは良いが、再建にはアフガン政府が強硬に難色を示し、一触即発だという。
国境を区切るゲートがない…。ゲートがないから「検問所もない、国境はもっとパキスタン寄りの東だ」と言いかねないアフガンの強腰ぶり。国境を区切るゲートも建てさせない、その思惑は何なのか?