まだまだ続く銃爆音…。

2007年07月11日の便りより
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最終オペレーション、突入から27時間たった今もドッシ~ン、ポワ~ン!と重爆発音が止むことなく続いている。もっとも昨夕からの爆発音はくぐもった音に変わっているから、地下でのオペレーションだと思う。近場にいるので爆発に伴う振動も感じ、時折、タタン、パンパンと短く応戦する銃砲かピストル音も止むことなく聞こえているから、治安部隊は1部屋1部屋を慎重に確認し、狂信者たちを掃討しているのだろう…。

ロイターを始め各社のニュースは時折の爆発音というような書き方だが、爆発音や銃声はまだ延々と続いている。
マスジッドでは指導者のガージー師も亡くなり、立て篭もり側の狂信者、軍人、人質??などにたくさんの犠牲者が出た。国内外からムシャラフ大統領を非難する声が沸きあがりそうだが、事件から1週間以上におよぶ延々と投降を呼びかける政府の声、宗教指導者・元首相などなどによる努力などを近場で聞き、また水・電気・ガス・食料にも事欠き、流れ弾の危険を伴う不便な生活を強いられて来た戒厳令下の住人からすると、不幸なことだが「この結果」しかなかったのだと思えてしまう。

既に当地の新聞では、反政府政党らが抗議のデモを行うと表明しているようだ。確かに多くの犠牲者が出た。しかし、遠くにいて流れ弾の危険もなく、狂信者による自爆に怯えることもなく、不便な生活も体験しなかった第三者に何が解るのかと言いたい。ここ4日で大統領の眉間のシワがどんなに深くなったことか…。

英国BBC放送が「アル・カイーダのナンバー2、ザワヒリが小説『悪魔の詩』の著者サルマン・ラシュディ氏に爵位を授与した英国に、報復攻撃すると警告した」と報じている。欧米の感覚ではイスラーム教の創始者を貶めるのは快挙なのかもしれないが、イエスキリストを貶められたらどんな気がするのだろうか?池田大作氏を貶められたら創価学会員たちは黙っているのだろうか?
欧米はイスラーム国と事を構えたがっているとしか見えない…。