ようやく日常の生活に戻り、ヨソのホテルなどへ緊急退避されていたお客様たちも戻ってみえた。ヨソの大ホテルなら安全と避難したにもかかわらず、その退避した先のホテルに流れ弾が落ちたこともあったが、日本人には事故がなかった。
とにかく日常業務の「賄い」のオバハンに戻り、ノヘノヘ自分の食べたい物をお客様にお出しするという我が「きまぐれ亭」レストラン（決まったメニューはない）。
夜８時半、後片付けをアシスタントたちに任せ厨房を後にしたら、後方から「バフ」という破裂音。ラール・マスジッドからではないし、カミナリでもなし。とにかく爆発音！！
そもそもラール・マスジッド事件は、憲法で禁止されている「大統領と軍のトップを兼任している」状態を違憲と判断する最高裁長官を、政府が職務停止という形で処分したこと、そこから国民の目を逸らすために起こしたと早くから言われている。
最高裁長官が行動をおこすたびに、また裁判所でムシャラフ大統領に不利な結果が出そうになるたびに、ラール・マスジッドへ国民の目を惹きつける行為が春以降、何度あったことか。
また、最高裁長官や支持者が集会を起こそうとするたびに、各地で阻止しようとする活動勢力との間で多くの犠牲者も出ている。今回の集会でも最高裁長官の演説が予定されており、既に１０００人以上が集まっていたと言われ、女性や子どもも巻き込まれ１６人の死者、負傷者は６０人を越えるとのこと。爆発の会場からわが家までは１０kmくらいか、それでも聞こえた、あのくぐもった爆発音からは大きな事故になっていることは想像ができた・・・
気をつけようにも、気をつけようがない「自爆テロ」
まったく、まいったなぁ～～～
