下手っぴ~~

銃撃戦でボロボロになったラール・マスジッドの改装が、首都開発公社によって昼夜兼行で行われた。
ラール・マスジッドの運営は、MMA(イスラム原理主義政党の連合体)に任されるのではなく、首都開発公社が取り仕切るようだ。
で、ラール・マスジッドは残されるが、不法建築部分の神学校は取り壊しが決定。

首都の住宅街では大型トラックは通行禁止。
にもかかわらず、真昼間から深夜まで、わが家の前を大型トラックが数珠繋ぎとなり、取り壊した神学校の瓦礫を積んで、排気ガスを撒き散らしながらゴゥ~ゴゥ~音たて通る。おかげで超ラッシュ、家への出入りもままならない。数階建ての大きな神学校を、わずか10日余りで更地にし、金曜礼拝に合わせるべく政府も必死だったみたい。
しかし、混乱は早くから予想されていたようで、わが家の前までイスラマバード警察、交通警察、パンジャーブ警察がウジャウジャと溢れかえっていたらしい……
おまけに、たまたま病院の事務室に用事があって居合わせた息子、「たくさんの怪我人の受け入れ準備をしてたよぉ~ きょうは混乱するゾゥ~!」

そして、予定通りの混乱。
ラール(赤)から、爽やかなクリーム色に塗り替えられた新モスクに、赤色のスプレーを吹き付け塗り直そうとする元神学生たち。どこから運んだものか、大きな脚立や足場まで組んで高塀の上で作業、汚らしいダンダラ模様の赤色モスクになってしまった。
さらには、政府指名の新しい導師をモスクから引きずり出そうとする、元神学生たちと警察官がもみ合い、催涙弾と石が飛び交う。
午後4時、ラール・マスジッドの近所で自爆テロ。12人死亡、負傷者50人…

しっかし~~~ 新導師サマの礼拝の呼びかけ声、お説教の下手っぴなこと…
たまらぁ~~~ん…
声が甲高い、割れる、耳障りで、耳障りで… 有り難味の欠片もない。
なんじゃぁ??この人事は??
聞いているうちにアタマが痛くなったので、頭痛薬を飲んで真昼間から寝てしまった。 最後まで聞いていた娘によると、導師サマは気合を入れて40分もの下手っぴ説教をしたそうな…
こりゃぁ~ 毎週なやまされそうだわい・・・