命あっての ものだね

昨日まで、ラール・マスジッドと神学校横の道路は通れなかったのに、きょうは開いていた…。
事前に通告することでもないのだろうが、物見高いのはオバハンだけではないようで、通告なんぞしたら混乱するわなぁ~~~
で、アホ丸出しで通って来ましたワ。
神学校は文字通り瓦礫の山、山、山。高塀がなくなっているので、中は丸見え。しかし、あれだけ昼夜を分かたず大型トラックで運んだにもかかわらず、まだまだ山なす瓦礫… 酷いものだわ。
ラール・マスジッドは礼拝に向け、きれいに修復されてはいるが、神学校の哀れさ… この雨模様、何百人もの霊魂がさ迷っていても不思議ではない。

昨日はお見送りする方があって行った遺体安置所。
入り口のドアを両開きに開けた右側にズラ~~~と並ぶ4段ケース。1段には大小30~40のプラスティック・ボトル。中にはDNA鑑定を待つ、バラけた肉片が1個ずつ…
「先週は、何十体ものご遺体がマグロのように転がされていたよぅ~ 凄い臭いで吐き気をもよおしたよぅ~~」と息子。


先の金曜日は、マスジッド隣接神学校の元神学生たち数千人(一般市民も含まれる)が、マスジッドを一時占拠。元神学生たちによって一部をだんだら「赤」模様の汚らしいモスクにされてしまったが、首都開発公社は翌日、マスジッドをたちまちオフホワイトに塗り直してしまった。
バス停の名前はどう変わるのか??

さて、政府指名の新ラール・マスジッドの導師サマは、導師就任を拒否したと。
「拒否した」と言うより、拒否せねば命が危ないと言うべきなのであろう… 実際、数々の脅迫状(命はなきものと思え)が政府にも届いているという。中には氏名や団体名を挙げ、34人もの連名での脅迫状もあるというから、政府と宗教関係者・団体との確執は想像以上に大きい。 
政府はモスクを早々にも再開する考えだが、元神学生だけではなく一般市民の反発も大きく、指導者(導師サマ)の選考は難航しそう…
ラール・マスジッドのように首都の有名なモスクともなると、なかなかの名誉職らしく見入りもいいらしいが、命は1つしかない、命あってのものだね。
プラスティックのボトルなんぞに入りたくはないわ…