続く大型テロ

まったく律儀に定期的なことで…  イスラマバードのマリオット・ホテルの大爆破・延焼を皮切りに、ほぼ2ヶ月おきに起こる大規模なテロ。 今回もインド国境に近い大都市ラホール市内で武装集団による襲撃と、自動車を使った自爆テロ。爆発で警察の大きな建物が倒壊した。 死亡者は30人以上、負傷者は250人以上というが、本当の詳細は丸一日たっても不明だ。

TVの報道では治安当局が容疑者を3人逮捕と言うが… どう見てもタリバーンという雰囲気ではないな… もっとも、「タリバーンでゴザイ!」という格好、雰囲気ではたちまち「怪しい」と道中で捕まってしまうから、タリバーンに見えなくて当然か。 でも… 若いとはいえ充分な判断力を備えた大人に見えるから、原理主義指導者たちに煽られ、単純に「聖戦意識」を持って実行に及んだのでもあるまいと思えるのだが。
当地のTV報道で複数の目撃者が言うには「警察の建物に武装集団が手りゅう弾を投げつけ銃を発砲した後、爆弾を積んだ車がフェンスを突き破って建物に激突し、大規模な爆発が発生した」と。手榴弾はロシア製であり、推定約100キロの爆発物を車に積んでいたと発表になっている。



同じ民族、同じイスラーム教徒同士が国内で戦うのは愚の骨頂だと国民の多くが思っており、軍隊側の士気も上がらなかったという。しかし武装勢力側が送りつけたという、人道にもとる軍を刺激するCDに軍人たちは発奮。 北西辺境州スワット地域のイスラーム武装勢力は、気合の入ったパキスタン軍の掃討作戦の前に苦戦を続けている。で、三度目の和平協定への復帰を求める意向だといい、パキスタン政府がスワット地域でイスラーム法の施行を認めた場合、武装解除に応じるというが、住民を無視した自分勝手でムシの良い言い草だ。スワット地域の一般住民の多くには迷惑なイスラーム武装勢力による侵攻だ。 しかし「イスラーム」を掲げられると、住民(国民)としては、その前にはひれ伏すしかないのだろう。
オバハンは三度目の和平協定が結ばれることはあるまいと想っているが、政府はパキスタン憲法に違反しない範囲でイスラーム法の施行を認める方針だという。 1つの国に2通りの法律、オバハンは絶対に混乱すると想うがなぁ…