あちこちに流れ弾が…。

2007年07月09日の便り(2)より
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戒厳令下になって外部のニュースが入り難くなり、ニュースはTVだけという生活が6日間続いていたが、今朝はスタッフが歩いてバリケードの外まで新聞を買いに出てくれた。

昨日は午前中にマスジッドの真上でホバリングをしているヘリコプターがあり、何をしているのかとワザワザ屋上まで行って物陰から双眼鏡で眺めていたオバハンだが、上空からの写真を撮っていた模様。きょうの新聞には、軍の提供によるレッド・マスジッドの大きな写真が掲載されている。
その写真によるとマスジッドの外壁はいたるところで破壊、小さな渓流(幅15mくらいの小川)に沿って毎年のように建て増しされて来た、蜂の巣のようにも見える神学校のごく一部が破壊されているだけだ。マスジッドの中庭にある池にはまだ水もあるように見える…。ヘリコプターからの攻撃を恐れたものか、人影は少ない。立て篭もり指導者のガジ師が言うような、「たくさんの遺体(80人分)を埋めた箇所」というのは見受けられない…。

大体が、マスジッドの敷地には元々、敷石があって土の部分が昔から極少だった。ガジ師はどこへ遺体を埋めたというのか。しかし、毎晩の銃撃戦で犠牲者が出ているのも事実だろう。

直接、被弾しての犠牲者だけではなく、緑に包まれた公園のように静かなイスラマバードのあちこちに流れ弾が落ちていると聞く。気をつけねば…。