降伏か死か…?

2007年07月09日の便り(1)より
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ムシャラフ大統領は7日、マスジッド立て篭もりメンバーに対して「降伏か死か」を迫る強硬姿勢を示したとTVでも伝えられており、パーキスターン政府8日、「最後通告」を出した。オバハン宅からも、政府側がモスクの中へ「降伏、投降」を呼びかける声がマイクを通して延々と流れて来る。

昨日は、家の直ぐ前の広場に大型テントが張られて椅子も運び込まれ、国内外の報道陣が何組も待機しているので、政府は「最終オペレーション」を取材させる気なのだろうと緊張。夜11時半過ぎ、わが家から8kmほど離れたところに退避している娘からも緊急連絡。「今夜はヘビー・オペレーションの可能性あり、厳重注意!」と。

で、念のために3方向を壁で守られた小さな空間に、飛び散ったガラスで足を怪我しないためにと、靴を履いたまま緊張して横になった1時頃より銃撃戦の開始。マスジッド側からの反撃は少なく、一方的に軍が攻撃か…と耳を澄ませている間に、タンタンタン、カンカンカン、ドドゥ~ンという音が子守唄のごとく感じられ、気がついたら最終オペレーションもなく、朝になっていましたとサ…。

昨朝も泊まりの従業員が「凄かった、窓ガラスが割れると思いました!」と騒ぐほど近くに被弾したらしいが、これまた知らずに眠りこけていた…。慣れとは恐ろしい…。

政府はマスジッド内部にいる非戦闘員の女性や子どもを含めたまま、突入する最終オペレーションになかなか踏み切れず、躊躇しているようだ。「人間の楯」状態の女性や子どもの犠牲者が多ければ、国際社会の批判を浴び、現政権の崩壊にたちまちつながるということだろう。